【徹底解説】いまさら聞けない”大谷ルール”って、いったい何?

「二刀流」として世界を驚かせ続け、2026年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への出場も決まった、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。彼のおかげで、なんとメジャーリーグ(MLB)のルール自体が変わってしまったことは、今更言うまでもないですね。

そう、ご存じ「大谷ルール」です。でも、そもそもこのルールの詳細ってちゃんと知ってますか?

今回は、この通称「大谷ルール」について、いったいどういうルールなのか。またルールが加わったおかげで、何がどう変わったのかを、野球初心者の方にも分かりやすくレクチャーしますね!

目次

そもそもどんなルール?

一言で言うと、「先発投手が降板した後も、そのまま指名打者(DH)として試合に出続けられる」ということを認めたルールです。

以前までのルールでは、投手がバッターを兼ねて出場した場合に途中でマウンドを降りると、基本的には試合からも退かなければなりませんでした(※または守備に就く必要があった)。しかし、これでは大谷選手のような「打撃も超一流の投手」が、投球を終えた後にバッターとして見られなくなってしまい、ファンもチームも残念な思いをしていたんです。

2022年に導入されたこの新ルール(公認野球規則5.11b)により、「投手の大谷」と「打者の大谷」を別々の選手として登録できるようになった、とイメージすると分かりやすいと思います。これによって、投手として降板しても打者としてはDHとして、その後のイニングでも出場し続けることが認められるようになったのです。

ただし、このルールではあくまで先発投手であることが、条件として明記されています。したがって、試合途中でリリーフした投手が、その後の攻撃でDHとして打席に立つことはできません。大谷選手が先発はするけれども、リリーフとして登板しないのはこのためですね。

大谷選手にしか適用されないの?

名前に「大谷」と付いているルールですが、あくまで通称でルール自体はもちろんMLBの全選手に適用されます。

もちろん、他のチームの投手が「今日は自分も打席に立つぞ!」と言えば、このルールを使って降板後もDHとして残ることが可能です。ただ、メジャーリーグの歴史の中でも、投げて打っての両方でこれほど高いレベルを維持しているのは大谷選手だけ。

そのため、「実質的に大谷選手のために作られたようなものだよね」ということで、敬意を込めて世界中で「大谷ルール(Ohtani Rule)」と呼ばれています。

実際、このルールを適用するために、それまでDH制を採用していなかったナショナル・リーグが、DH制の実施に踏み切ったと言われるほどで、大谷選手は記録だけでなく、長く続くメジャーリーグの制度までも変えてしまった存在とも言えるのです。

さらに、チームとしては投手としても打者としても、ある一定以上の高い成績を試合で残し続けられなけば、こんな無茶なルールを適用する意味はありませんよね。その点、どちらの立場でも結果を残し続けて、チームの勝利に貢献し続ける大谷選手、、、ほんとうに凄すぎますね。。

適用されたことによる効果や反応は?

このルールのおかげで、大谷選手が出場する試合の楽しみ方が大きく広がりました。

  • ファンは大喜び: 大谷選手が5回でマウンドを降りても、その後の打席でホームランを打つシーンが見られるようになりました。
  • チームの戦略が広がる: 投手が早く代わっても主軸打者を失わずに済むため、監督も思い切った采配ができるようになりました。
  • 二刀流への挑戦を後押し: 「ルール的に有利になった」ことで、大谷選手に続く次世代の二刀流選手が現れやすい環境が整いました。

現場の反応も非常にポジティブで、「スター選手がより長くグラウンドに立っている姿を見られるのは素晴らしいことだ」と絶賛されています。

大谷ルールによって起こった名場面3選

最後に、すでに伝説となってしまっている、大谷ルールによって生まれた名場面をご紹介します!

1. 2022年4月7日 開幕戦:歴史が動いた「1番・投手」

ロサンゼルス・エンゼルス vs ヒューストン・アストロズ

大谷ルールが初めて適用された記念すべき試合です。大谷選手はドジャースの「1番・投手」で出場し、投球を終えた後もDHとして打席に立ち続けました。これまでの野球の常識が塗り替えられた瞬間でした。

2. 2023年7月27日:伝説のダブルヘッダー

第1試合で「完封勝利(相手を0点に抑えて最後まで投げる)」を挙げた直後、第2試合にもDHとして出場。そこでなんと2打席連続ホームランを放ちました。投げて疲れているはずなのに、ルールのおかげで打者として残り、ファンに衝撃を与えた名シーンです。

3. 2025年10月17日 NLCS第4戦:3本塁打&10奪三振の衝撃

2026年現在の視点から見て最も記憶に新しいのが、昨シーズンのナショナルリーグ優勝決定ポストシーズン第4戦での一幕です。

対戦したミルウォーキー・ブルワーズを相手に、先発として10個の三振を奪う快投を見せながら、降板後も打席に立ち続け、1試合3本の本塁打を記録。まさに「大谷ルール」がなければ観ることのできなかった、野球史に残る最高のパフォーマンスでした。

このシリーズでドジャースは、負けなしの4連勝を飾り、ナショナルリーグ制覇を成し遂げ、大谷選手はシリーズMVPに選出されました。

MLBの歴史をも変えた”大谷ルール”

いかがでしたか?

これまでの長い野球の歴史の中には、「二度と破られることのない大記録」というものが数多く存在しますが、それはあくまで従来のルールの中で記録されてきたもの。

でも、野球のルール自体を一人の日本人選手の才能と実績が変えてしまったことは、前代未聞の空前の出来事と言えるでしょう。この球史に残る活躍は、大谷選手の存在と活躍はもちろん、メジャーリーグ機構による柔軟なルール改正が引き起こした素晴らしい対応だったことも忘れてはならないでしょう。

見習え、日本プロ野球機構(NPB)!!

参照:Revive aquí los 3 home Runs de Shohei Ohtani en el Juego 4(英語)

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