日本だけでなく、今や世界を代表する大エースとなった山本由伸が、槍投げのようなトレーニングをしているのは知っている方も多いはず。
しかし、そのトレーニングにはどのような効果があるのかはあまり知られていないかもしれません。
今回は、その槍投げトレーニングについての解説動画を紹介して、アマチュア野球選手がどのような意識で練習に取り入れることができるかを探っていきます。
参照:山本由伸も愛用「フレーチャ」でピッチングが劇的進化!神投球を見逃すな!【森脇瑠香 始球式への道#2-2】
この動画で紹介してるのは Ip Select の投球練習ギア「FLECHA(フレーチャ)」。
細長い“矢”みたいな形を投げることで、ボール投げで誤魔化しがちな「体の連動」「リリース位置」「軌道」を強制的に整えるのが目的、という話でした。
フレーチャは Ip Select と開発会社(HANG側の情報だと Garage Minato と共同開発)の流れで展開されていて、「全身を使った投球フォーム」「肩肘の負担軽減(ケガ予防)」を狙った道具だと説明されています。
FLECHAを使った練習方法
1) まず“基本姿勢”でフォームの土台を作る
動画でかなり強調してたのがここ。
- 膝を曲げずにまっすぐ立つ(左右とも)
- 腕は肩の高さ、フレーチャ先端は投げたい方向
- 胸は張りすぎない(前に出しすぎない)
- 手のひらは「お盆を持つ」イメージで水平に安定(ぐらつかせない)
- 握りは「しっかり固定」。指が離れてグラつくのをNGにしてた
- 最終的に肩の真上で重力を一番支えられるポイントで投げる
狙いはシンプルで、変な力み・変な角度を最初に消すこと。
2) “重力+惰性”で投げる(=手で投げない)
フレーチャは「腕力で投げる」ほど飛ばない道具なので、
体の移動と回転の勢いで放るのがコツ、って流れでした。
動画内の言い回しだと
- ヒップファースト(お尻から引っ張られる)よりも、両膝を突っ張った状態で前足を地面に対して平行に前へ出していった方が、フレーチャを前に引っ張る力が加わりやすい。
- 肘を前方に運んだポイントで投げると手投げになってしまうので、後ろで離すイメージ。
3) ステップで段階的に難しくしていく(3段階)
動画はだいたいこの3ステップ構成でした。
ステップ1:まっすぐ(大の字)で“連動”を覚える
- 左足を上げる→地面スレスレで前へ→着いた瞬間に投げる
- イメージは「力で投げる」より“後ろで離す”感じ
ステップ2:体幹(お腹・わき腹)を使う
- 正面から少しひねって、体が反るようにCの字になる感覚を作る
- そこからお腹〜太ももの上あたりの勢いで投げる
→ ここで「筋肉痛きそう(わき腹・背中)」が出るのは、むしろ“使えてる”サインって話をしてました。
ステップ3:真上に投げて“リリース位置”を矯正
- 真上に放る(危ないので注意しながら)
- 目的は、肘が前に出て前方に抜ける癖を直して、自分より後ろ側(背中側)でリリースする感覚を作ること
- さらに「最初から胸を張りすぎると、投げるとき縮めるしかなくなる」→
むしろ最初はゆるめて、投げるときに張る(伸ばす)が良い、という指摘がありました。
真似する時の“実用”ポイント
いちばん大事:距離より「軌道がキレイか」
動画でも「距離も大事だけど、いい軌道が一番大事」って言ってた通り、フレーチャは 飛距離競争じゃなくてフォーム矯正向き。
“効いてる場所”チェック(セルフ診断)
- ❌ 肩前・肘が痛い、首が詰まる → フォームが崩れてる可能性
- ✅ わき腹・背中が張る → 体幹で投げられてる可能性
(痛みが強い/鋭いならもちろん中止)
そのまま使える「アマ向けメニュー」(キャッチボール前 5〜8分)
- 基本姿勢 10秒×3回(膝まっすぐ、手のひら水平、先端は方向へ)
- ステップ1を軽く 5投(“後ろで離す”感覚だけ狙う)
- ステップ2 3投(わき腹・背中で投げる)
- (余裕があれば)ステップ3 3投(真上は安全確保できる時だけ)
これをやってからキャッチボールすると、「腕だけ投げ」から抜けやすいはず。
安全だけはしっかりと守って(重要)
フレーチャは棒状で当たると普通に危険。販売側も「周囲確認」「視界の悪い場所は注意」などを明記しています。
- 人がいない方向だけ
- 夜・狭い公園・駐車場は避ける
- いきなり全力で投げない(まずフォーム作り)
必ずしっかりと周囲の安全に注意をしてトレーニングを行いましょう。
