【新庄イズム】万波中正という抑止力──身体能力×技術が生み出した最強右翼手

ざっくり言うと万波の守備は、

「“強打のライト”どころか、リーグでもトップクラスの守備力を持った右翼手」

って評価でよさそうです。
「打てるわりに守れる」じゃなくて、守備単体で見ても一流の部類に入っています。

目次

① 指標で見ると「右翼守備はNPBトップクラス」

  • 2023年
    • 右翼のUZRが 13.6で12球団トップ
    • 送球貢献を示すARMも1位(5.9)、守備範囲RngRも1位(7.3)と、
      「肩」「守備範囲」両方で他の右翼手をかなり引き離していました。
  • デルタ社の「データで選ぶ守備のベストナイン」右翼手部門では
    • 2年連続受賞&6人全員が1位票の満票で選出。
      → アナリスト目線でも「現状、右翼守備のNo.1」と見られています。
  • 2024年は外野補殺が リーグ最多の11個 で「補殺王」。

「右の大砲なのにUZR1位・補殺王」という時点で、
“守備職人タイプ”と同列か、それ以上のインパクトを出している感じです。

② 他の選手と比べたときの強み

1. 肩は「抑止力レベル」

  • レーザービーム系の送球での補殺がとにかく多く、
    2024年6月時点で既に7補殺で両リーグトップ、「驚異のレーザービームで補殺王」と評されるほど。
  • ノーバウンドで本塁や三塁に刺すプレーが何度も話題になり、
    ファンやメディアから「強肩超えて爆肩」「もう抑止力」とまで言われています。

→ 他球団の外野手と比べても、送球能力はNPBでも最上位グループ、ほぼ看板レベルです。

2. 守備範囲も「大砲の中では異例」

  • 前述のようにRngRも右翼トップで、
    単に肩だけの選手ではなく、打球への一歩目やスピードも評価されているのが数字に出ています。
  • 体格的にはスラッガータイプなのに、
    「守れる外野専」「守備型センター」に近い範囲をカバーできているイメージ。

③ 課題・粗さの部分(ここはまだ若い)

  • 2025年シーズン序盤には、ゴロの処理ミスや後逸が続いて
    新庄監督から「力を抜いて、目力だけ入れてね」と声をかけられた、という記事も出ています。
  • つまり、
    • 基本的な技術・身体能力はトップクラス
    • ただしイージーな打球の処理で雑になる場面がまだある

という、“若さ由来のムラ”は少し残っている感じです。

また、なぜこのような爆肩と守備範囲が生まれるのでしょうか。

1. もともとの身体能力がバグってる

  • 身長192cm、体重100kg前後の大柄な体格。
  • 中学では陸上と野球を両立していて
    • 東京都大会100mハードル2位
    • 砲丸投で優勝(14m85)
    • 直球は138km/hまで到達した「投手兼外野」
  • 高校時代のデータでは
    • 遠投110m
    • 50m走6秒2 と紹介されていて、
      「飛ぶ・速い・デカい」が全部そろっている選手です。

→ 爆肩は「遠投110m+元ピッチャーの腕」、
 守備範囲は「50m6秒2のスピード+192cmのリーチ」が土台になっている感じですね。

2. 投手出身の“投げ方”がそのまま外野送球に乗っている

  • 少年時代は投手として野球を始めていて、中学でもエース。最速138km/h。
  • つまり
    • 体重移動
    • 骨盤の回転 → 肩の回転
    • リリースまでの“しなり”
      みたいなピッチャーのフォームの考え方を、そのまま外野送球に使えている

だから、

  • 捕球直後でも1~2歩でトップスピードのスローイングフォームに入れる
  • しかも腕だけで投げず、全身でボールにエネルギーを乗せられる

ので、「ノーバンでホームまで」「三塁までレーザービーム」が現実になるわけです。

3. 新庄&森本稀哲の“突っ込む守備”指導

ここが技術面でめちゃ大きいところ。

● 「打球に合わせるな、全部突っ込め」

  • 新庄監督はキャンプで万波に
    「打球に一切合わせるな」「タイミング関係なく全部の打球に突っ込め」
    と指導したと本人が語っています。
  • 外野ゴロの処理でも、普通は右投げなら左足を引いて安全に捕るところを、
    新庄流では「突っ込んで、左足の前で捕っちゃえ」
    と教えていて、
    → ステップ数を減らして、そのぶん早く・強く投げるスタイルになっています。

● 森本稀哲コーチとの“リスク管理”

  • エスコンの天然芝だとイレギュラーもあるので、
    万波は森本稀哲コーチと「どこまで突っ込めるか」をかなり話し込んだそうです。
  • 結果として
    • 打球に対して“常に前目でチャージ”
    • でもイレギュラーのリスクはコントロール
      というバランスが取れてきた、と本人もコメント。

その結果が、リーグ最多補殺やライトゴロ成功、ホーム・三塁へのノーバン送球に繋がっている、という流れですね。

4. 守備範囲は「足+一歩目+ポジショニング」

爆肩だけじゃなく守備範囲が広いのも、単に足が速いからだけじゃなくて:

  1. スプリント能力
    • 50m6秒2+192cmのストライドで、数歩のトップスピードが速い。
  2. 一歩目を前に出せるメンタル
    • 「全部突っ込め」指導を受けてるので、最初の一歩が前に出やすい
  3. ポジショニングと“狙う意識”
    • ライトゴロを決めた試合でも、
      打者のタイプと前の打席から「来たら狙う」と決めて、普段より前に守っていたと話しています。

参照:【GG賞】北海道日本ハム・万波中正 好プレー集【外野手部門】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次