この動画は10回にわたりゴールデングラブ賞を受賞している守備職人・宮本慎也氏による「ゴロの捕り方」の解説です。
中学硬式野球のプレイヤーに向けての野球教室ですが、その内容はどの世代の野球人にも共通するのではないでしょうか。
今回はそんなアマチュア野球人の方に向けてこの動画を要約していきます。
かなり盛りだくさんの内容になっていますが、宮本さんも話している通り自分が始めやすいところから1つずつ実践していけると良いでしょう。
参照:宮本慎也氏【究極の守備講座:ゴロの捕り方編】内野手は今すぐ見たい!今日から上手くなるポイント
① どこで捕る?:基本は「ショートバウンド」
よく「前に出て落ち際(最後のバウンド)で取れ」って教わるけど、宮本さんはそれをバッサリ。
前に突っ込みながら“落ち際”は難しい。だから現実的には、
- ある程度前に入りながら
- ショートバウンドで確実性を上げる
という考え方。
なぜショートバウンドが確実?
「ボールと目の間にグラブが入る」(一直線に並ぶ)形を作りやすいから。
逆に落ち際で取ろうとすると、ボールの前にグラブを差し込めず、横着な取り方になって弾きやすい、という理屈です。
② “グラブを立てる”の本当の意味
ここが動画の一番の肝。
みんな「立てる」つもりで、実は力んで寝てる(面が上を向いちゃう)ことが多い。
宮本さんの言う「立ってる」は、
- 力が抜けていて
- グラブが“ポンと抜けそう”なくらい自然で
- 素手で受ける時の手のひらの角度に近い
この状態。
超シンプルな目安
- 素手で「はい、受けて」って言われた時の手のひらの角度
→ その角度が「立ってるグラブ面」の基準。
③ 捕球動作:グラブは“早く下げる”、腰は“落としに行かない”
グラブは早めに下へ
「取るな(=自分の正面で捕れる)って思った瞬間に」
グラブを先に下に落として準備しておく。遅いと間に合わないし弾く。
腰は「落としに行く」と逆にダメ
腰を落とそうとすると後ろに重心が逃げたり、目線が近くなって“落ちた気がするだけ”になりやすい。
宮本さんのコツは
- “かかとから入る”
- すると勝手に腰が落ちやすい
④ 足の使い方:左足は出しすぎない、右足は前に入れる
ここ、アマにめちゃ効くポイント。
- よく「左足を1足分前に」って言うけど、前に出しすぎると半身が強くなって投げにくい
- だから左足は 出しすぎない(つま先ちょい前くらい)
- そうすると投げたい方向に“スペース”ができて、右足が前に入りやすい
逆に左足が前に行きすぎると、右足が後ろに回って肩が勝手に入ってしまい、投げる方向に体を作り直すハメになる…という説明でした。
⑤ 送球:捕ったら「体を起こして」ワンステップでOK
内野手は低い姿勢で動くけど、投げる瞬間まで低いままはNG。
- 低いまま投げようとすると腕が振れず、巻いて横振りになる
- 視界も狭くなっていい送球がいかない
結論:
捕ったら体を起こす → ワンステップ入れて上から投げる
(「取ってすぐ1発で投げなきゃ」って思い込みを捨てろ、って言ってます)
⑥ 右手は“添える”:握り替えを速くする
最近「シングルがかっこいい」けど、普通に正面で入るゴロで
- 右手が遊んでシングルで取る
→ 握り替えが遅れる/雑になる
だから基本は
- グラブの“空いてるところ”に右手を添える
- 取った瞬間に送球へ移行できる形にしておく
⑦ 逆シングルの考え方(横にするだけ)
逆シングルは「特別な技」じゃなくて、
ショートバウンドで正面で取る形(グラブを立てて差し込む)を 横に倒しただけ、という説明。
- 手が横へ動く
→ 足も同じ方向へついていくと「回り込み」や「踏ん張り」が作りやすい - 取ったと思ったら、グラブはそのまま流さず 返していく
⑧ 強い打球ほど「どっちかの足を下げて距離を作る」
強い打球は体が固まりやすい。だから、
- 右足を下げる / 左足を下げる
(どっちでもいい) - ボールを“横から見る”ようにして
- 体との距離を作って処理しやすくする
ただし「後ろに逸らせない場面」は例外で、その時は止めにいくしかない。
→ ここは状況判断で使い分け。
⑨ 1歩目は“当たってから”じゃ遅い:観察で鍛える
1歩目が速い人は、打ってから動いてない。
バットとボールの“出るタイミング”を読んで、当たる前に体重が動いてる。
アマがやるべき練習として、
- 人のバッティング練習を見ながら
「右行く/左行く/来る」を外れてもいいから予想する
→ タイミング感が育つ
