この動画のテーマは、セカンド・ショートの二遊間が二塁ベース周りでどうダブルプレーを処理するか。特に、
- ベースの踏み方・入り方
- 体重のかけ方(どこに軸を置くか)
- ボールの受け方・渡し方(手の使い方)
といった細かい部分を、荒木雅博・井端弘和の“アライバ”コンビが実演しながら解説しています。
参照:【伝説再現!】アライバ復活第5弾 守備の極意「二遊間編」~ゲッツーのとり方アドバイス&アライバの華麗な連携プレーをたっぷりお見せしちゃいます!~
1. スライディングルールの変化
まず荒木が話しているのが、スライディングルールの変化です。
- 2016年頃まで:
走者がベースから大きく外れた方向にスライディングして、二塁手・遊撃手を“つぶしに行く”プレーが許されていた。 - 現在:
ベースから大きく外れたスライディングは禁止。
まっすぐベースに向かうスライディングしかできない。
そのため昔は、「避ける」「飛ぶ」ことまでセットで考える必要があった。
荒木いわく、
「ベースの“上”で全部終わらせる」
だったとのこと。
ベースの上でボールを受け、踏み、投げる。
もし走者が当たりに来ても、
- 体重をしっかりベースに乗せておけば
- そのまま軽くジャンプして衝撃を逃がすことができる
というイメージで話しています。
しかし現在はルールの改定によってスライディングはベース上にしか来ないため、
捕球しながらベースの前に出るような形がとりやすくなったようです。
2. セカンド:右足軸でベースをまたぎ、体重を残す
ベースの使い方
セカンド(荒木)の側は、ショートからの送球を受けて一塁へ転送する役割。
ここでのキモは、
「どんな入り方をしても、最終的には右足の上に頭(体重)を乗せる」
ことだと説明しています。
- ベースに入るときの一歩目は、
右足でも左足でも、自分のリズムで構わない。 - ただしボールを受ける瞬間には、
右足がベースにかかっていて、その真上あたりに上半身がある状態を作る。
もしここで体重が前や横に抜けてしまうと、
- いったん体を戻してからじゃないと投げられない
- そのぶんリリースが遅れたり、コントロールが乱れたりする
だから、
「右足の上に頭がある形を作っておけば、
どっち側からボールが来ても、すぐ一塁に投げられる」
というのが荒木の基本理論です。
ボールの受け方とリリース
さらにセカンド側のポイントとして出てくるのが、
- 「向こうに早く投げたい」と思いすぎて、
前のめりに手だけで取りに行かないこと。 - いったん自分の体の近く(右足の上)にボールを引き寄せてから投げる。
と話していて、
それでも十分間に合うし、その方が強くて安定したボールになる、と説明しています。
3. ショート側の二塁ベース処理
今度は「セカンドからの送球を受けて一塁へ送るショート側」の話に移ります。
昔はベースから大きく外れたところにスライディングが飛んできて、
体ごと吹っ飛ばされるような当たりもあったので、
ショートも大きく逃げながら投げる必要がありました。
今はルール的にそこまで避けなくていいので、昔ほど大きく避ける必要はなく、
ベースのセンター方向側の角を右足で掠めるようにタッチすればOK。
こちらもやはり、右足に体重を残しながら処理するという考え方は共通しています。
4. 「手を振らず、パッと離す」送球の技術
ショートから二塁へのトスの“手の使い方”もかなり具体的に出てきます。
- 右足に体重を乗せたまま、
右足をそのまま一塁方向へ送り出すように体重移動するのと一緒に腕がついてくる。 - このとき、腕を大きく振り回さない。
- 「手を振る」のではなく、
ボールを“パッと離す”感覚で投げる。
体全体で大きく振りにいくと、上や下に抜けたりしてしまうので、
あくまで
「軸足(右足)の上で体を安定させて、
体の重心移動にボールを乗せて“離す”だけ」
というイメージで送球していた、と井端が補足しています。
また、
- グラブごと大きく振りかぶって、
ボールを隠したまま投げにいく選手もいるが、 - 受け手からすると、
ボールが見えない時間が長いほど怖いし、捕りづらい。
だから井端は、
「取ったら、すぐボールを見せて“ふわっ”と離してあげる」
ようにしていたと話します。
下からすっと見える軌道で出してあげることで、
受け手は怖さが減り、捕りやすくなるという考えです。
まとめ
この動画でアライバが伝えている「二遊間ダブルプレー」の肝をまとめると、こんな感じです。
- セカンドもショートも、
入り方は人それぞれでいいが、
最終的には右足の上に頭(体重)を乗せる形を作る。 - 手だけ前に出して取りに行かず、
いったん体の近くにボールを寄せてから投げる。 - 送球では腕を大きく振らず、
足を使いながら「パッと離す」感覚で、ボールを長く見せてあげる。 - 受け手(ファースト・相棒)からボールがよく見える軌道にすることで、
お互い怖くなく、精度の高いダブルプレーになる。
