【現役顔負け】平成最強キャッチャー古田敦也×谷繁元信が解説する守備論①──キャッチング編

参照:永久保存版!古田・谷繁のキャッチングを徹底解剖【キャッチャーズバイブル】

この動画では、古田敦也と谷繁元信という「平成を代表する2人の捕手」が、
自分たちのキャッチングの考え方やスタイルの違いをかなり具体的に語っています。

ざっくり言うと、

形は違うけど、
「ミットを流さない」「ストライクをストライクとして見せる」
というゴールは同じ

という話です。

目次

1. キャッチングの大前提:「ストライクをボールにしない」

まず2人が共通で言っているのが、

  • 一番ダメなキャッチングは、ストライクをボールに見せてしまうこと。

特に低めで、

  • 本当はストライクなのに
  • ミットを捕ってから下に落としたり、外に流したりしてしまい
  • 審判にボール判定される

これが最悪だ、と。

ピッチャーからすると、

「いいところ投げたのに、お前のミットのせいでボールにされた」

という感覚になるので、
“捕ってから余計に動かさない”=ミットをビタッと止めることが、キャッチングの出発点だと強調しています。

2. 古田敦也流:先回りして横気味に“取りながら戻す”

● ミットは「やや横気味」に使う

昔の教えでは、

  • 人差し指を12時方向に向けて、縦に構える
  • いわゆる「縦ミット」で捕りなさい

と言われていたが、
古田はこれをあまり好まず、

  • 人差し指を2時方向くらいに向けた「やや横気味」の構え
  • 低めの球も、縦に切りにいくというより、
    横気味に包み込むように捕る

というスタイルを取っていたと話します。

● 一度ミットを落としてから、先回りする

サイン交換のあと、ピッチャーにコースを見せるときはミットを構えますが、

  • 投げる直前には一度ミットを落としてから、ポンと出す

という「落としリズム」を取っていたのも古田の特徴。

さらに、

「ボールが飛んでくる“場所”に、できるだけ先回りしたい」

と語り、

  • アウトコースいっぱいに来そうだな、と思ったら
    → 少しミットを下げて、少し外側に出しながら待つ
  • 実際にボールが来たら、
    → 外側から“取りながら中へ戻す”動きでキャッチする

という、「先に外へ出しておいて、取りながらゾーンに戻す」イメージで捕球していた、と説明しています。

ここで重要なのは、

  • 捕ってからゾーンに戻すのではなく
  • 戻りの途中で“取りながら”止める

こと。

捕ってからグイッと引き戻すと、

  • ミットが大きく動いてブレる
  • 肩まで動いてしまい、審判からも怪しく見える

ので、
“流れの中で止める”ために、あらかじめ先回りしておく、という発想です。

3. 谷繁元信流:肩を支点に受け止める

● ミットの面をピッチャーに見せ続ける

谷繁は、

  • ミットの面をできるだけピッチャー側に見せておきたいタイプ。
  • ミットの角度は完全な縦でも横でもなく、その中間。
    人差し指の付け根あたりでやや斜め上を向け、「やや締め気味」で構える。

昔は「肘を支点にして支えろ」と教わったが、
それだとボールに負けてしまうので、

「肘ではなく肩を支点にミットを動かす」

という意識に変えたところ、
最後に捕った瞬間のミットのブレが少なくなった、と話します。

● 「取りにいく」ではなく「受ける」イメージ

谷繁は、

「僕は“取りにいく”んじゃなくて、“受ける”イメージ」

と言っています。

  • ミットに力を入れすぎてガチガチにすると、
    → ボールに対して自分が“取りにいく”必要が出てしまう
  • あえてミットの力を抜き気味にしておくと、
    → ボールが入った瞬間に自然とミットが閉まる
    → その“勝手に閉まる力”を利用して、最後だけグッと止める

そして、

  • 取ったあとも、できるだけ面をピッチャー側に向けたまま止める
  • 中に大きく入れ込んだり、下を向けるのは避ける

外角に来たボールについても、

  • 構えている位置からそのまま外側で受け止めて止める
  • むやみに中へ引き込まない

というスタイルで、
「来たところで止めてやる」ことを重視していた、と説明しています。

4. 共通して否定する「前で捕れ」という教え

2人とも強調しているのが、

「前で捕れ」という教えは、キャッチャーにはほぼ逆効果

だということ。

  • 腕を前に伸ばして遠くで捕ろうとすると、
    → ミットが大きくブレやすい
  • 伸ばした位置から“戻す”クセがつくと、
    → 低めを必要以上に下げて見せてしまったり、
    → 審判から「動いてるな」と見られてマイナスになる

また、スローイングの点でも不利で、

  • 前で捕ってから胸元へ戻す距離が長くなる
  • 「捕る → 投げる」までの時間が余計にかかる

一方、体の近くで捕れば、

  • そのままスムーズに捕球姿勢からスローイング姿勢に入れる

ので、「前で捕る」はキャッチャーにとってメリットがない、とバッサリ。

昔この教えが広まった背景としては、

  • 「ストライクゾーンからボールに流れる球を、ストライクゾーン近くで早く捕りたい」
  • その方がストライクを取りやすい、という発想があったのでは?

と推測しつつも、
現代のボールの変化量やレベルを考えると、体に近いゾーンで確実に止めるほうが合理的だとまとめています。

5. 構え方・姿勢の違いと共通点

動画の後半では、構えの話も少し出てきます。

● 古田

  • ノーランナー時には、左膝を地面に着けることで左腕の可動域を邪魔しない形にしていた。
  • 深くしゃがみ込むが、柔軟性があるのでかかとをつけたままでもバランスが取れる。

● 谷繁

  • ランナーありでは片膝をつくことも多い。
  • かかとは「意図的につけない」派。
    • かかとがつく = 重心が後ろに行く
    • キャッチャーは重心を前に置きたいので、あえてかかとを浮かせて構える。

お互いに身体の柔らかさや可動域が違うので、

「自分の体の特性に合わせて、
無理なく“前に重心を置ける構え”を探すべき」

という点で一致しています。

次回、「盗塁阻止編」はこちらから👇
【現役顔負け】平成最強キャッチャー古田敦也×谷繁元信が解説する守備論②──盗塁阻止編

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次