特殊な状況でしか発生しないインフィールドフライ
フェアゾーン内に高く上がったフライが、審判によって「インフィールドフライ」となるシチュエーションをご存じでしょうか。
これが宣告されるシチュエーションは、
・ノーアウトないしワンアウトのアウトカウントであること
・打者の出塁により、必ず次塁へ進塁しなければならない走者が塁上にいること
と、限られた状況のみで、しかも高校野球を除くアマチュア野球の現場においては宣告されることは少ないのではないでしょうか。
そもそもインフィールドフライのルールは、打者の打った打球がフライであった場合、塁上の走者はベース上に戻らなければならない制限があるために、故意にフライを捕らないことで守備側が容易にダブルプレーを狙えないように決められているものです
その打球を判断した審判により、例えそのフライが野手によって捕球されなかった場合でも、打者に先んじてアウトを宣告するわけですが、こうしたジャッジが行われた場合、スコアにはどのように記載すればよいのでしょうか。
インフィールドフライの明確な記載方法はない
結論から先に言ってしまうと、インフィールドフライをスコア上で明確に記載するルールは特にありません。なぜなら、記録上は単なる「内野フライによるバッターアウト」となるためです。
ですが、野手がフライを捕球しなかった際には、どの野手へのフライであったのかを特定することができないので、スコアを記載する場合には、その打球に最後に触ってボールを拾い上げた野手か、あるいは「I.F.」といった特別な表記を行って、それと分かるようにすればよいと思います。
また、フライを捕らなかったらといって、「失策」の記録が野手につくこともないので、その点も注意したいところです。
なお、インフィールドフライとは宣告されないものの、それと同じ判断が適用される「故意落球が生じた場合」のルールも、それとは別に決められています。
審判が宣告するもう一つのルール – 故意落球
例えば、インフィールドフライが判定される同一のシチュエーションで、内野に浅めのフライやライナーが打球として飛んだとします。その際に野手が十分にノーバウンドで捕球できるのにも関わらず、わざと落球することでフライではないインプレイとして、ダブルプレーを狙う行為を行うことがあります。
こうした場合、審判が「故意」であると判断した場合、プレイ後にインフィールドフライと同様の処置がとられ、直前の守備側のダブルプレーは取り消され、打者だげがアウトとなり、ランナーも最初に居た累上に戻された上で、プレーを再開することになります。
参照:場内騒然!何が起きた? 甲子園で起きた故意落球シーン 石橋 vs 聖和学園 夏の甲子園 2回戦 2024.8.13 阪神甲子園球場|Y9ちゃんねる
インフィールドフライと故意落球の違い
どちらも結果的には同じルールの適用に見えますが、大きく違うのは
・インフィールドフライは、その後もプレイが継続される
・故意落球は、その時点でボールデッドとなり、プレイが中断される
という点でしょう。
インフィールドフライはボールの捕球の有無にかかわらず、プレーはその後も続行状態となるため、捕球されなかったボールがそのまま処理されない間に、隙をついた走者が進塁したり、生還したりすることも可能です。
なお、野手がフライを捕球した場合には、その打球については通常通りのルールが適用されるため、走者はもと居た累乗へ帰塁しなければなりません。
こうした混乱しやすい違いを一緒くたにしていると、スコアを付ける場合にも正確な記載ができないことにもなりかねません。特にインフィールドフライの場合には、その後のプレー状況に目を離さず注視することが大切になります。
