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2025年総括:防御率1.92、5完投3完封
- 今井は24登板で10勝5敗、防御率1.92、163回2/3、178奪三振、5完投3完封(無四球3)。
- 特筆すべきは被打率の低さとランナー許容の少なさで、長いイニングを高品質で積み上げた点がチームの下支えになった(西武は今季5位)。
何が良かったか
- 一線級の空振り奪取力:6/17 DeNA戦で球団新の17奪三振完封。高めフォーシームと横変化スライダーという、落差のあるコンボが刺さった。
- 球速帯の“3+1レイヤー構成”:152キロ級の直球に、約139キロ帯のスライダー/チェンジ/フォーク、125キロ前後のカーブ。さらに平均131キロ台の新球・シンカーをシーズン中に導入し、緩急と縦横の幅が拡張。対右の空振り率が突出し、対左にはゴロで討ち取る凡打を量産。
- 球種配分と被打率の裏付け:直球47.7%、スライダー33.1%中心の配分で、月別の球速推移もほぼ横ばいで、安定感のある再現性の高さ。
投球術(打者への有効策)
- 初球ストライク→高低の目線操作:高めフォーシーム見せから、外角スライダー/フォークで空振りか弱いコンタクトを量産。特にシンカー追加後は“落ち球の住み分け”で読みを外した。
チームへの影響
西武はリーグ5位に沈んだが、交流戦10勝8敗と対セで勝ち越し。今井の長い回をゼロで降りる登板が救援の稼働を下げ、連敗ストッパー役も担った。
来季へ(2026)――活かす点/克服課題/期待値
活かす点
- 配球設計の更新力:シーズン中に新球(シンカー)を実戦投入して機能させた決断と適応力。球速帯の“穴”を埋め、見せ球→決め球の導線が明確に。
- 直球+スライダー基軸の再現性:年間を通じた球速・割合の安定で、ゲームメイクがぶれない。
克服すべき課題
- 夏場の調整遅れ:7月一時的な失速も報じられた。高め直球の“高さ管理”と、落ち球の見せ方(初球or終盤)を再最適化すると被弾・四球をさらに抑制できる。
どのくらい活躍できそうか
- 来季もローテ表(1~2番手)級。健康維持と夏場のマイクロ調整がハマれば、再び二桁勝利+防御率2点台前半が現実的なレンジ。
メジャー移籍の見通しと候補球団(2025年11月7日現在)
MLB.comのFAランキングでトップ30入り(全体11位)。今オフ、ポスティング容認なら大型契約の可能性が報じられている。本人は球団に挑戦希望を伝達済み。
有望な移籍先候補(※AL = アメリカン・リーグ、NL=ナショナル・リーグ)
- ニューヨーク・メッツ – NL東地区:先発の柱をもう1枚欲する補強方針。投手有利な本拠地シティ・フィールド)&資金力は順応に追い風。元GM筋の“最適候補リスト”にも名指し。
- サンフランシスコ・ジャイアンツ – NL西地区:広いオラクル・パークでゴロ/フライの被弾リスクを抑えやすい。指標的にもコマンド型右腕との相性が良いと見られる。
- ボストン・レッドソックス – AL東地区:先発イニングの上積みが急務。K/BB体質の改善に適した育成基盤評価も高い。
- シカゴ・カブス – NL中地区:コマンド型先発を高く評価する市場観測。本拠地以外の球場事情とも噛み合う。
- シアトル・マリナーズ – AL西地区:投手開発力とT・モバイルパーク(元セーフコフィールド)の広さが被弾抑止に寄与。国際市場での日本人投手受け入れ実績も魅力。
2025 今井達也 ベストゲーム5
- 6月17日(火) DeNA 0-3 西武|横浜スタジアム(交流戦)
17奪三振・完封で球団新記録。高め直球×横変化で三振を量産した“歴史的一夜”。 - 8月23日(土) ロッテ 0-2 西武|ZOZOマリン
12奪三振・完封。海風の日の外野フライ傾向を読み、ゾーン上部の直球で押し切った。 - 9月2日(火) 楽天 0-2 西武|楽天モバイルパーク宮城
10奪三振・被安打2の完投。6回ネビンの一発を最小援護に昇華した職人芸。 - 4月18日(金) 西武 2-1 ソフトバンク|ベルーナドーム
8回無安打の快投。ノーノー未遂が話題に。ゲーム運びの巧さを示した序盤の代表作。 - 4月4日(金) ソフトバンク 0-6 西武|みずほPayPayドーム
7回10奪三振無失点で今季初勝利。強敵相手のビジター開幕カードで主導権を握った。
参照:【西武】怪物超えの奪三振ショー!今井達也が『1試合17奪三振』で今季初となる完封勝利をマーク|プロ野球 DeNA 対 西武|2025年6月17日
