侍ジャパン選出の経緯と最大の理由
今季からアメリカ・メジャーリーグに移籍し、トロント・ブルージェイズでプレーすることになった岡本和真選手。
MLB側でも「日本代表が“過去最多級のMLB選手”を含む陣容で連覇を狙う」ことが報じられ、岡本もその中核の一人として扱われています。
選出の最大の理由は、「右の長距離砲×三塁/一塁をこなせる“中軸の保険」です。
国際大会は、相手投手のレベルが上がるほど「単打を重ねる」だけでは点が入りにくい。そこで必要になるのが、一振りで試合をひっくり返せる打者。さらに岡本選手はブルージェイズでも三塁中心の起用が見込まれ、コーナー守備で選択肢を増やせるのが強い。契約規模・評価のされ方を見ても、球団が“主力級”として迎えているのが分かります。
前回2023年大会での成果
岡本のWBC実績で真っ先に語られるのは、準々決勝イタリア戦の5打点です。
「3回の3ラン+5回の2点適時二塁打」で5打点は、まさに“勝ち抜き戦で必要な打者”を証明しました。
この試合のボックススコアでも、岡本が大量得点に大きく関与したことが確認できます。
WBCは短期決戦。「トータルの数字」よりも、落とせない試合で勝ちを決める一打が価値になります。岡本選手はその“証拠”をすでに持っているタイプと言えます。
参照:今日5打点目!岡本和真 右中間破る2点タイムリー!【WBC準々決勝】日本vs イタリア 2023/3/16
今大会で期待されるポイント三選
- 中軸の決定力(右の一発)
相手の継投・配球プランを一撃で崩す役。WBC2023のイタリア戦のように「点が欲しい局面」を打開できます。 - 守備込みの起用幅(DHだけにしない)
短期決戦は日替わりの相性、コンディション、守備固めの必要が出る。三塁/一塁を軸に動かせるのはベンチ設計上かなり効きます。 - MLB環境で得た“速球耐性・運用の合理性”の持ち込み
メジャー球・メジャー投手に触れていること自体が、WBCの強みになる(大会はMLBルール寄りで進む傾向もあるため)。MLB組が多い編成という前提でも、岡本の経験は噛み合います。
メジャーデビュー戦での良かった点/悪かった点
ブルージェイズ加入後の“実戦デビュー級”として報じられたオープン戦(メッツ戦)で、岡本選手は「6番・三塁」で出場し、メジャー初安打がそのまま2ラン本塁打という華々しいインパクトを与えました。
良かった点
- 打球の質がいきなり“本物”
MLB公式のブルージェイズ記事は、初本塁打を「死角のない431フィート(約131m)のセンター弾」として描写。しかも“打った瞬間の確信弾”扱いです。
→ パワーが「翻訳不要」で出たのは最大の収穫。 - スイングがシンプルで、再現性が高い
チーム内でも「スムーズな右打ちスイング」と評され、打撃コーチは“調整力(前足で合わせる/リズムで合わせる)”を評価しています。
→ メジャー適応でいちばん頼りになるのは、結局ここ(複雑な動きは崩れる)。 - 準備の量が結果に直結している
本人が「ケージ、ライブBP、コーチとの対話」を重ねてきたと語っており、初結果が“たまたま”ではない形になっています。
今後の課題として見える点
- “タイミングの調整期間”は避けられない
コーチ自身が「タイミング面では調整期間がある」と明言しています。
→ MLBは球速だけでなく、球種の見せ方・順番・ストライクゾーン運用が違う。ここに慣れるまで、好不調の波は出やすい。 - サンプルが少ない=次の一手を見られてからが本番
この試合は“1本出た”段階で、相手バッテリーが弱点を探り始めるのはこれから。記事でも「新しい投手に慣れる必要がある(adjustment period)」と触れられています。
→ 次の評価軸は「外の変化球」「高め速球」「カウント別の対応」をどう埋めるか。
※要するに、課題は「打てなかった」のではなく、MLB適応で必ず踏む“タイミングと配球の壁”が、本人・首脳陣の言葉として既に想定されていることです。
ちなみに、、、ブルージェイズ合流後の面白エピソード
“人となり”が分かるネタが強いです。
- 入団理由が可愛すぎる:娘さんが最初に選んだロゴがブルージェイズ
MLB公式(日本語版)の入団会見一問一答で、岡本は「娘に30球団のロゴを見せたら、最初に“かわいい”と選んだのがブルージェイズだった」と話しています。 - 監督評でうっかり本音:「見た目、顔が怖そう…(笑)」
同じ一問一答で、シュナイダー監督について「見た目とは違って優しい」と言おうとして、思わず“顔が怖そう”と続けて笑いを取っています。 - 呼ばれたい愛称が現地仕様:「カズ」でいい
日本での愛称(ビッグ・ベイビー等)にも触れつつ、「カズって呼んで」とコメント。現地に溶け込む気満々です。
