【本人解説】ダルビッシュ有から学ぶ“体づくり”──トレーニング/栄養/サプリ/睡眠/コンディショニング

ダルビッシュ有選手は、150km/h台の速球に加えて多彩な変化球と巧みな投球術を武器にMLBで活躍する一流の投手としても知られる一方で、その裏付けにトレーニングや栄養学についても深く学んでいることも野球ファンの間では有名でしょう。

そんなダルビッシュが語る“体づくり”について、高木豊氏との対談動画の中で本人が語っています。
その概要を追い、野球のための体づくりの考え方を学んでいきましょう。

参照:【神回③】”二刀流が凄いのではない?”ダルビッシュ有が見た”大谷翔平”と”村上宗隆”の本当の姿‼︎ダル流メンタル術・日本への復帰の可能性について

目次

1) 「メジャーに通用する体」は、すでに投手陣の多くが近づいている

  • WBCで若手を見たダルの実感として、投手は球の強さ・変化球の質が高いのに加え、今の若手はオープンマインドで吸収が速い
  • 成長速度の背景として、技術面だけでなく、サプリ・栄養摂取・トレーニングのやり方が“当たり前に進化している”ことを挙げる。
    → 「みんな球が速いのは当然」という見方。
  • 一方で野手は、(投手に比べて)トレーニングやサプリへの意識がまだ高くないのではと感じている。

2) 出力(球速・打球速度)の時代変化を支えるのは「体づくりの常識の更新」

  • 155〜160km/hが当たり前になりつつある現状を踏まえ、将来的に170km/h時代も起こり得ると見る。
  • その背景は、才能だけでなく トレーニングと栄養摂取が全体に底上げされていること
  • 同様に打者側も、投手の球速が上がって“ついていけない”状況が進めば、野手側の体づくり(筋力・栄養・サプリ)も必然的に上がっていくと語る。

3) 村上宗隆のエピソード:一流が伸びる“入口”は、悔しさ→体づくりへの質問になる

  • 大谷の打撃練習を見て周囲が驚く中、村上だけが苛立っているように見えた。ダルはこれを「まだ満足していない=伸びる資質」として高く評価。
  • その後、村上が「どうしたらいい?」と相談し、具体的に
    • 大谷が飲んでいるサプリは何か
    • どんなトレーニングをしているか
      を聞いてきた。
  • ダルの観察では、村上は体格は大きいが、当時は筋肉が“ガチッと”ついている感じではなく、ストレッチ系中心
    それでも“勝ちたい”がスイッチになり、体づくりの情報に向かい始めた点を重要視している。
    → 体づくりは後からでも伸ばせるが、「もっと強くなりたい」という内側のエンジンは貴重という含意。

4) 大谷の凄さは「結果」ではなく、結果を生む“毎日の設計”にある

  • ダルは「ホームランそのもの」より、
    • 日々どう過ごしているか
    • 何を食べているか
    • どうトレーニングを組んでいるか
      という “裏側”が本当に凄いと強調。
  • そして重要なのは「憧れて驚く」ではなく、そこを見て真似できる要素を拾わないと近づけないという視点。
  • ダル自身は、大谷がトレーニングに来たら 何をしているかを見て記録するレベルで観察している、と語る。
    → 「才能+上積み(設計と習慣)」が結果を作る、というメッセージ。

5) ルーティン信仰より「日々の体調に合わせて最適化」——コンディショニングの思想

  • 体づくりで印象的なのは、ダルが 固定ルーティンをあまり好まない点。
    体は日々変わる(重い日/軽い日、良い日/悪い日)ので、毎日同じことをするのは“正しいアプローチではない”と感じている。
  • サプリも栄養も、「こういう状態の時にはこれ」という栄養素の意味があるはずで、
    自分で見極めて当てはめるのがコンディショニングだと言う。
  • そのため、トレーニングメニューも栄養メニューも 基本的に自分で決める
    「誰も入ってこれないようにする」という言い方で、自己管理の主導権を強く持つ姿勢が示される。
    (勉強と試行錯誤、成功・失敗の積み重ねが前提)

6) サプリは“種類が多い=全部飲む”ではない。体調で組み合わせとタイミングを変える

  • サプリの保有種類は「40〜50」程度と語るが、一気に全部飲むわけではない
  • 体調に応じて「組み合わせ・タイミング・量」を変える。
  • 例として、ウェイト後のプロテインも「その時による」。
    さらに最近は大谷のやり方(トレ後にプロテインより先に食事をすぐ取る)を聞き、ボディビル系の知見も踏まえて試してみようとしている。
    → “最適解は固定ではなく、反応を見て更新する”という態度。

7) 睡眠も「固定時間」より生活条件に合わせて現実運用

  • 子どもがいるオフは早起きで、睡眠はだいたい7〜8時間が多い。
  • ただし「寝てなくても慣れる」面もあるとして、理想論より、生活の中で調整して回す姿勢。

8) 体は36歳でも伸びる——年齢観を“ボディビル”の例で再定義

  • 「36歳でも筋肉はつく?」に対してダルは明確に“つく”と断言。
    ボディビルダーはむしろそこから伸びる、と例に出し、年齢で諦めないスタンスを示す。
  • ただ目標を遠くに置くと辛くなるので、「6年先」ではなく 今日1日を全力で積むという考え方で継続している。

まとめ

  • “体づくり=固定メニュー”ではなく、勉強と試行錯誤で日々最適化するコンディショニング。
  • 結果(球速・HR)を見るより、結果を生む「トレ・栄養・回復」の設計と習慣を見る。
  • サプリは数より運用(状態に応じた組み合わせ・量・タイミング)。
  • 年齢は上限ではなく、設計次第でまだ伸ばせる。
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