こんにちは!いつもお子さんの試合の応援とスコア記入、お疲れ様です。
近年、高校野球をはじめとしたアマチュアの大会や試合において適用されるようになった、延長10回に入った際の特別ルールである「タイブレーク」。
ベンチもスタンドも一気に緊張感が高まりますが、スコアラーとしても「えっ、ノーアウト一・二塁から?どう書けばいいの?」と少しパニックになりがちな場面です。
でも大丈夫!仕組みさえ分かってしまえば、実はとってもシンプルなんです。ママさんスコアラーの皆さんが迷わないよう、そもそもの基本的な仕組みと共に、やさしく解説していきます。
1. そもそもどんなルール?
タイブレークは、簡単に言うと「試合を早く決着させるための、延長になった入った際にと適用される特別スタートのルール」です。
延長戦が長引くと、選手(特にピッチャー)の体力が削られてしまいますよね。そこで、あらかじめ「点が入破りやすい状況」を作ってからイニングを始めるのがこのルールです。
- いつ始まる?: 大会ごとに決まっています(例:延長10回から、または試合開始から○分経過後など)。
- どんな状況で始まる?: 多くの場合は「ノーアウト一・二塁」という大チャンスの状態でスタートします。
2. 塁に出るランナーは誰?
ここが一番「あれ、誰が塁に出るの?」と迷うポイントです。
ルールはとっても簡単。「その回の先頭バッターの、直前の打順の二人」です。
- 二塁ランナー: その回の先頭打者の「1つ前」の打順の人
- 一塁ランナー: その回の先頭打者の「2つ前」の打順の人
(例)10回表、打順が「3番」から始まる場合
- 二塁に出るのは:2番バッター
- 一塁に出るのは:1番バッター
※スコアブックのそれぞれのマスの左下に、「TB(タイブレークの略)」と大きく書いておきましょう。これが「自力で出たランナーじゃないよ」という目印になります。
さらに、スコアパッドであれば、通常の「黒」とは違う別の色でタイブレークが適用されて以降のスコアを記載するようにすると、より分かりやすくなりますね。

- 延長10回に入ってタイブレークのルールが適用された場合のスコア。打順は9回の最終バッターの次の7番から、その前の打順の選手がそれぞれ二塁と一塁に配置されるので、「TB(タイブレーク)」による出塁であることを分かり易く記載します。
3. 盗塁や得点は普通に記録していいの?
はい、基本的にはいつも通りでOKです!
- 走塁: タイブレークのランナーが盗塁すれば、そのまま「盗塁=S」として記録します。
- 得点: ホームに還ってきたら、マスの真ん中に「〇」を記載します。
- 個人記録: ランナーには「得点」、打ったバッターには「打点」がちゃんとつきます。
4. 投手の「失点」と「自責点」はどうなる?
ここがスコアラーとして一番大事なところです。ピッチャーの成績に関わるので、ちょっとだけ注意してください。
- 失点(R): 記録します。チームが取られた点数なので、ピッチャーの「失点」欄にはカウントします。
- 自責点(ER): 記録しません。
タイブレークのランナーは、ピッチャーが自分のせいで出したランナー(ヒットや四球)ではありません。いわば「ルールでもらったランナー」です。そのため、そのランナーが生還して得点になっても、ピッチャーの責任である自責点にはならないというルールになっています。
【💡ワンポイント】
もしタイブレークのバッターがヒットを打って、生還した時はどうなるでしょう?
この場合は、「ピッチャーが自分の責任で出したランナー」なので、そのバッターの分だけは「自責点」になります!
5. まとめるとどうなる?
| 項目 | 内容・書き方 |
| 開始状況 | ノーアウト一・二塁からスタート |
| ランナー | 先頭打者の前の打順の二人(二塁・一塁の順) |
| 目印 | スコアのマスの隅に「TB」と記入 |
| 打点・得点 | 通常通り。個人の成績としてカウントする |
| ピッチャー | タイブレークで配置されたランナーが生還した場合の失点は「自責点にならない」 |
タイブレークはドラマチックな決着が多くてドキドキしますが、スコアを落ち着いて書ければ、試合の流れがもっとよく見えてきますよ。
