2025年までの栗山巧の功績をまとめます。
1. キャリアのスケールと通算成績
- 2001年ドラフト4位で西武入団、2004年一軍デビュー。以降、西武/埼玉西武一筋で2002〜2026年在籍という超ロングキャリア。
- 2025年シーズン終了時点で
- 2312試合出場
- 2150安打(球団最多安打)
- 打率.277、出塁率.366、長打率.387
- 406二塁打、30三塁打、128本塁打、914打点、1051四球(NPB歴代16位)、3000塁打
という「数字で見ても一流の中距離打者」。
2025年の契約更改時に「2026年限りで引退」を発表。25年目となる来季がラストイヤーになります。
2. タイトル・表彰
タイトル
- 最多安打:1回(2008年)
主な表彰
- ベストナイン:4回
- 外野手部門:2008, 2010, 2011
- 指名打者部門:2020
- ゴールデングラブ賞(外野):1回(2010)
- 月間MVP(野手):1回(2013年3・4月)
- ゴールデンスピリット賞:1回(2014年)
- 各種サヨナラ賞、スピードアップ賞なども複数回受賞。
チームタイトルへの貢献
- 2008年:打率.317、最多安打、22犠打・17盗塁と攻撃の核を担い、
リーグ優勝&日本一に大きく貢献。
3. 歴史的な記録と「生え抜き2000本安打」
- 2021年9月4日、楽天戦で通算2000安打達成。
- NPB史上54人目
- 西武(前身球団含む)生え抜きでは球団初の2000本安打という大記録。
- 西武は名打者を多く輩出しながら、清原・秋山・松井稼頭央・和田らはみな他球団で2000本に到達しており、
「球団初の生え抜き2000本」が栗山、という文脈はライオンズ史的にも特別な意味を持ちます。 - その背景には、2016年オフに海外FA権を敢えて行使してまで残留を宣言し、「生涯西武」を選んだ決断があり、これが2000本達成につながったと報じられています。
さらに細かい節目として、
- 通算100本塁打(2019年)
- 通算300二塁打、350二塁打、3000塁打など長打系の主要節目
- 同一球場での1000安打(西武ドーム/ベルーナドームで史上初)
- 西武の左打者として20年連続本塁打
など、長く高いレベルを維持してきたことを示す記録が並びます。
4. 「いやらしい打者」としての評価
ウィキペディアの「選手としての特徴」でも、
- ボールをギリギリまで呼び込んで振り切る打撃
- 優れた選球眼と出塁能力
- 投手に球数を投げさせる粘り強さ
が特徴として挙げられ、解説者の藤井康雄氏から
「粘っこくて広角に打ち分ける、“実に嫌らしいバッター”」と評されています。
2000年代後半〜2010年代前半にかけて、上位〜中軸のどこに置いても機能する万能タイプの中距離打者として、ライオンズ打線の柱を長年務めたのが大きな功績です。
5. 守備・走塁&チームへの貢献
- 当初は守備走塁面が課題と言われつつも、2009年には中堅でレンジファクターや刺殺でリーグトップの数字を残すなど、
外野守備もリーグを代表するレベルまで磨き上げ、2010年にはゴールデングラブ賞を受賞。 - 2010〜11年には2年連続で全試合フルイニング出場、2012年にはパ・リーグ歴代2位の390試合連続フルイニング出場というタフさも示しました。
- 2012年からはチームキャプテンを務め、プレー以外でもクラブハウスの中心的存在に。
さらにオフには、地元・神戸で自らの名前を冠した「栗山巧杯少年野球大会」を主催するなど、
地域や次世代への貢献も評価され、2014年のゴールデンスピリット賞受賞にもつながっています。
6. 人物像としての功績
- 「クリ」「ミスターレオ」としてファン・チームメイトから長く愛され、
- 西武一筋で24年以上プレーする“ワン・クラブ・マン”として、
数字以上に「球団の顔」「球界の財産」という評価が定着しています。
まとめると、栗山巧の功績は、
- 生え抜き初の2000本安打&球団最多安打という歴史的記録
- タイトル・表彰と優勝への貢献を伴う打撃・守備両面での一流実績
- 25年ほぼ西武一筋で、キャプテンやベテランとしてチームを支え続けたリーダーシップと献身
この三つが大きな柱と言ってよさそうです。
ではラストイヤーとなる2026年、栗山はどのような起用が予想され、それに対してどのように応えるでしょうか。
それはズバリ、
「試合数より“打席の質”と“背中で教えること”を求められる、ベンチの柱兼スポット起用のベテラン」
みたいな立ち位置になると思います。
1. 前提:ラストイヤーの位置づけ
- 2025年の1軍成績は 11試合・打率.087(23打数2安打) と、数字だけ見るとかなり厳しい内容。
- ただし2軍では 60試合・打率.238/出塁率.351 と、まだ一定の選球眼とコンタクト力は維持。
- 本人は会見で「ファンの皆さんにしっかりプレーを見てもらいたい」
「何を感じてもらえるかが重要」「後輩たちがああいう風になりたいなと思ってもらえるようなシーズンにしたい」
と話しています。 - 球団も、人柄とキャリアを評価して推定6000万円で契約を継続。
=「数字が悪いから切る」ではなく、
“ミスターレオのラストイヤーを一緒に作る”という空気での残留です。
2. 起用法のイメージ
① 1軍ベンチ常駐+代打・代打要員が基本線
年齢42歳・直近1軍成績を考えると、フル出場は現実的ではないので、
- 1軍ベンチに置いておきたい存在(リーダー/空気づくり)
- 起用は
- 右投手相手の終盤代打
- ランナー二・三塁の「ゴロでもOK」の場面
- 必要なときの犠牲フライ・進塁打
みたいな “打席の質で1点を取りに行く役” が中心になりそうです。
実際2025年も、打ててはいないものの
「選球眼は2軍では健在」「球数を投げさせるタイプ」であることはデータに出ています。
② ホームゲーム中心に“記念的なスタメン”が何試合か
- 開幕シリーズ(ベルーナドーム)
- 球団イベント(OBデー、ファン感謝系)
- 最終盤のホーム最終戦・最終カード
あたりで、
- レフト or 指名打者でのスタメン起用
- 1打席〜3打席で交代、という“儀式+ガチ”の中間くらいの使われ方
はかなり高い確率であると思います。
とくに会見で本人が
「ファンにプレーを見てもらいたい」
と言っているので、球団としても
「ちゃんと試合でバットを振る栗山」を見せる機会は意識して作るはずです。
③ 守備・走塁はポイント限定
外野守備はかつてゴールデングラブも取っていますが、
42歳の今となってはフルタイムで守らせるのはリスクが大きいので、
- リード時終盤の守備固め、というよりは
- スタメンのときに5〜6回まで外野を守って、その後交代
くらいのイメージが現実的です。
代走でガンガン走るタイプでもないので、
走塁での起用は「ここは絶対にゲッツーを避けたい」くらいの
ごく限定的な場面に限られると思います。
④ 2軍に“落とす”というより、2軍に“降りて教える”形
2025年は2軍で60試合に出場しながら、若手と一緒に練習して
「学び、発見もあって楽しかった」と話しています。
ラストイヤーも、
- 序盤は1軍ベンチを基本拠点
- 若手外野手や打者を一時的に2軍で見るために、期間限定でイースタンに帯同して試合出場&指導
みたいな、“プレーヤー兼コーチ見習い”的な使われ方をする可能性はけっこうありそうです。
3. じゃあ、どう応えると考えられるか
① 「数字」よりも「打席の質」で魅せる
- 正直、フルシーズンで.280を打つような再ブレイクは年齢的にかなり難しいです。
- 現実的なラインとしては
- 1軍:50〜80試合出場/70〜120打席
- 打率:.240〜.260
- 出塁率:.330前後
くらいが「かなり頑張った」ケース。
ただ、栗山本人も
「何を感じてもらえるかが重要」
と言っているので、
「1打席1打席の“粘り”や“進塁打”でスタンドを唸らせる」
方向に振ってくると思います。
- 追い込まれてからファウルで粘る
- 外のボールを流してランナーを進める
- ここぞで犠牲フライ
こういう「記憶に残るベテランの打席」をどれだけ積み重ねるか、がポイントですね。
② 練習姿勢と準備で、若手に“プロ25年目の背中”を見せる
ニッカンの記事でも、
- 誰よりも早くグラウンドに出てくる
- ベンチの道具をきれいに並べる
- ファンの前での姿勢をずっと崩さない
といった日常の振る舞いが、後輩の手本になっていると書かれています。
2026年はまさに
「こうやって25年やってきたんだぞ」
という“実演”の年になるはずで、
- 早出練習
- 体のケア
- 打席への入り方
- 試合後の片付け・振り返り
全部含めて、コーチより説得力のある“生きた教材”になってくると思います。
③ 球場の空気を変える存在として
- ファン感での人気や、サイン会でファンが手を震わせるエピソードなど、
すでに「レジェンド扱い」の空気ができている選手です。 - なのでラストイヤーは、
- 代打コールでスタンドが一気に沸く
- 打った/打てなかった関係なく大きな拍手が起きる
そういう“球場の空気を背負う選手”としての役割も、かなり大きいと思います。
4. まとめ
2026年の栗山巧は、おそらく:
- 起用法
- 1軍ベンチに常駐しつつ、代打・スポットスタメン・限定的な外野守備
- ときどき2軍で若手と一緒にプレーしながら指導的な役割
- 求められること
- 数字以上に「打席の質」と「プロの姿勢」を見せること
- ベンチとロッカーでのリーダーシップ
- どう応えるか
- 打率はそこまで高くなくても、
「あの場面の打席はさすが栗山だったよね」と語りたくなる打席を積み重ねる - 25年目の背中で、ライオンズの若手に“プロとしての在り方”を残していく
- 打率はそこまで高くなくても、
…そんなラストイヤーになるイメージです。
参照:【全身全霊かけた一振り】栗山巧『全てはこの一撃のために…ミスターレオの代打逆転ホームランに総立ち!』
