【徹底解剖】日本ハム・清宮幸太郎の打撃技術──“ロマン砲”から中軸打者へと進化した理由

目次

1. フォーム/スイングの特徴

● トップが安定していて“グリップが動かない”

  • 最近は並進(体重移動)してもグリップの位置があまり動かないフォームだと、コーチや解説から評価されています。
  • トップの位置をキープしたまま下半身から動き出すので、
    → スイングの再現性が高い
    → 差し込まれにくく、速球にも変化球にも対応しやすい

● 「縦振り」に変えたことで打球質がアップ

  • 昔はやや“横振り”気味だったのが、背中を投手側に見せたまま縦に振るスイングになってきたと解説者が指摘しています。
  • 縦振りになることで
    • スピン量の多い打球が出やすい
    • インパクトゾーンが長くなり、広いエスコンでもスタンドまで届く角度がつきやすい

● 余計な動きを削ったシンプルな始動

  • 以前のオープンスタンス+右かかとを上げる動きから、
    → スクエアスタンス寄りでベタ足に近い形へと整理したと言われています。
  • これで
    • 体の開きが抑えられる
    • 変化球への崩され方がマイルドになる
    • ミート率が上がり、「率も残せる打者」にシフト(安打数はパリーグ2位)

2. 打撃内容としての“良い点”

① コンスタントに強い打球を打てる

  • 2024年には打率3割・15本塁打と、打率と長打を両立した成績を残していて、
    “フル出場したら3割・30本クラスも現実味”と評価されるレベルに来ています。
  • 以前のような「飛ぶ時は飛ぶけど、当たらない時は全然ダメ」という極端さが減って、
    → 平均して良いコンタクトを続けられるヒッターになっているのが最大の進化。

② コースに逆らわない打ち方ができる

  • 高校〜プロ初期は引っ張りの飛距離が目立ちましたが、
    今は外角球を逆方向に打つ意識も強く、広角に長打を打てるタイプになっています。
  • コースに逆らわないことで
    • 変化球攻めに対してもヒットゾーンを広く保てる
    • 打ち損じが減り、打率とOPSを両方伸ばしやすい

③ カウント負けしにくい“選球眼”

  • 追い込まれてからも粘って四球を取れるタイプで、出塁能力の高さが武器。
  • 強く振りつつボール球は見極めるので、
    → 中軸だけでなく1番・2番に置いても機能する“現代型スラッガー”。

3. メンタル面・打席でのスタイル

● 鈍感力&マイペースさ

  • 村上との比較や周囲の雑音について本人は「言われているのは分かるけど、あまり気にならない」と語っていて、良い意味で鈍感でブレにくいメンタルがあると自分で話しています。
  • これが、フォーム改造や試行錯誤の時期でも「自分の形ができるまで続けられた」要因になっている。

● “自分の打撃”への理解が深まっている

  • 2024〜25年にかけてのインタビューでは、「自分の打撃をよく分かってきた」「どうすれば良い打球が出るかのイメージがある」とコメントしており、再現性を上げるマインドが強い。

4. まとめ:清宮のバッティングの良さ

一言でまとめると、

  • トップが安定した縦振りのスイング
  • 余計な動きを削ったシンプルなフォーム
  • コースに合わせて広角に打ち分けられ、率と長打を両立できる
  • 選球眼とメンタルの強さで、打席ごとの質が安定してきた

こういう要素が噛み合ってきたことで、
「ロマン型の大砲」から “一軍の軸として計算できる中長距離ヒッター” に変わってきている、と言えると思います。

2025年シーズン成績(レギュラーシーズン)

  • 試合:138試合
  • 打席:577
  • 打数:525
  • 安打:143本
  • 本塁打:12本
  • 打点:65打点
  • 盗塁:8
  • 打率:.272
  • 出塁率:.329
  • 長打率:.392
  • OPS:.722

参照:清宮幸太郎&野村佑希 打撃練習で快音を鳴らす<11/7ファイターズ秋季キャンプ2025>

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