目次
概要
2025年10月29日(水)・日本シリーズ第4戦(甲子園)の要約です。
- 結果:ソフトバンク 3―2 阪神(シリーズはソフトバンクが3勝1敗で王手)
- 勝利投手:大津亮介 / 敗戦:高橋(阪神)
- セーブ:杉山一樹
- 本塁打:山川穂高(3試合連続)
ハイライト
- 主砲が口火:4回、山川の中越えソロで先制。シリーズ3戦連発で流れを呼び込みます。
- 小久保采配が的中(6回表):先頭・牧原が安打→周東が送り、ここで近藤(代打)が適時打。さらに攻め立てて3点目を奪取し、リードを広げました。
- 大津の快投→継投勝ち:先発大津亮介は5回無失点・59球の省エネ投球。以降は藤井—松本裕—杉山のリレーで終盤へ。
- 8回の虎の反撃:阪神は近本の安打→中野の四球で無死一二塁。佐藤輝の適時打、続く大山の内野ゴロで2点返し、1点差まで迫ります。
- 最終回を締める:9回は杉山一樹が無失点でクローズ。ソフトバンクが敵地で3連勝し、日本一へ王手。
山川がいま当たっている理由
- スイングの再現性が高い(体の開きが遅い)
3戦連発はいずれも“前さばきで引っ張り過ぎず”、ポイントを中寄りに保ってセンター〜左中間へ。軸足に残してから一気に回す動きがブレず、打球角度も20〜30°の“おいしい帯”に集まっています。- G2:左中間3ラン
- G3:中越えソロ
- G4:中越えソロ
→「引っ張り一辺倒」ではなく、ボールの入りに合わせて最短でヘッドを入れられているのが好調サイン。
- 変化球への待ち方が良い(緩急に負けない)
速い真っ直ぐに張って崩れるのではなく、変化球待ちからでも押し込める体勢づくりができている(トップが深く、割れが維持できている)。結果、甘いスライダーやフォークを遅れて運ぶ形で飛距離が出ている。 - ゾーンセレクションが明確(打つ球を決めている)
初球や1–0で無理に広げず、インハイ/アウトローの“嫌な球”はスルー→甘いゾーンだけ強く振れている。四球も辞さない構えが投手の安全策(真ん中寄り)を呼び込み、長打の確率を押し上げています。 - 前後の打者の影響(勝負を避けにくい並び)
上位の出塁と後ろの厚みで、極端な勝負回避がしにくい。結果、走者ありでストライクを投げざるを得ないカウントが増え、長打機会が増幅。 - 球場と打球方向のマッチ
PayPayドーム(G2)は引っ張り〜左中間に素直に伸びる設計。さらに甲子園(G3/G4)でも中越えで仕留めており、“引っ張らなくても飛ぶ”=出力の本物感が確認できる。風や広さに左右されにくいセンターラインの強さは状態の良いときの特徴です。
いま抑えるなら(相手目線のカギ)
- ストライク先行の“高低差”で上下を分断:高め4シームでヘッドを走らせにくくし、見せた後は低めに落とす球を徹底。中段のゾーン勝負は厳禁。
- インサイドは“見せ球”でだけ使う:真ん中寄りに漏れると事故る。見せた後は外スラ/外チェンで面を外す。
- 走者有りは勝負カウントを“外寄り一本化”:内外を両方使うとどちらかが甘くなる。思い切って外決め打ちに振る。
まとめ
- 3戦連発の核は、ポイントのブレが小さい=センター方向に強い打球が出続けていること。
- 「甘い球を待って仕留める」意思決定が明確で、変化球にも遅れず押し込める土台がある。
- 並びと試合状況も追い風で、“状態の良い山川”特有の再現性が出ています。
