佐々木 麟太郎(内野手/左打右投)
主なプロフィール
- 出自・現状:花巻東で高校通算140本塁打の日本記録。2024年にスタンフォード大へ進学し、2025年シーズンは一塁手として出場(24年春は実戦出場せず)。
- 打撃の特徴:強烈なフライボール型の長打力が最大の売り。米国移籍後もしっかり適応し、2025年3月のデューク戦では1日2発→翌日も一発と“出始めたら続く”タイプを示した。
- 体格・守備:大学では主に一塁。高校から一貫して打撃特化の評価で、守備は平均的という見立てが多い(公式ロスターも一塁登録)。
- ドラフト動向(NPB):2025年ドラフトではソフトバンクが交渉権を獲得(DeNAと競合)。日米両ドラフトで交渉可能なスキームも報じられている。
こんな選手:
“日本記録級のパワー”ד四球も選べる中長距離打者”。NPBに来れば中軸候補、米球界でも長打のポテンシャルは上位。コンタクト品質と一塁守備の安定感をどこまで磨けるかが鍵。
ソフトバンクが佐々木麟太郎を1位指名した理由
なぜソフトバンクはメジャー志向のある佐々木麟太郎を1位指名したのでしょうか。それには大きく分けて5つのポイントがあります。
①制度面:今年から“日米ダブル交渉”が可能に近い形になった
NPBは、翌年のMLBドラフト対象選手を“約10か月前のNPBドラフトで指名可”と明確化。NPB球団が交渉権を得た場合、翌年5月以降〜7月末まで交渉でき、MLBドラフト(7月)結果も見たうえで最終判断ができる取り扱いです。つまり「指名しても交渉の土俵に乗れない」リスクが小さくなり、指名の合理性が増した。
②戦力ニーズとの合致:将来の“中軸一塁/DH”像
ホークスは一塁に山川、主軸に柳田・近藤ら30代の核が並ぶチーム構造。次世代の長距離砲を早めに確保し、段階育成で一軍へ引き上げる必然があります。年齢・ポジションの観点からも、長打特化の1B/DHである佐々木は将来像にフィット。
③球団環境:4軍までの層厚い育成と“世界一”志向
ホークスは4軍制やデータ連携まで含めた大規模な育成基盤を保有。時間をかけて磨ける前提があるから、米志向という不確実性込みでも“指名する価値がある”と判断しやすい。加えて三笠GM(=孫オーナーの方針)も「世界一のチームへ」を掲げ、世界級のスター候補を取りに行く姿勢が一貫しています。
④抽選を制して“交渉の入り口”を確保できた
実際の会議ではDeNAとの競合を抽選で制して交渉権を獲得。まずは交渉のテーブルにつくことが最重要で、その目的は達成済みです。
⑤“空振りリスクを許容”できる層の厚さ
一部報道では、ホークスは“指名枠がムダになるリスク”を織り込んでも獲りに行く構えと伝えられていました。戦力・育成・資金の総合力が、挑戦的な1位指名を可能にしたとみられます。
仮にソフトバンクに入団した場合に、どのような起用をされるでしょうか。前提としてパはDH制なので、一塁・DHの“枠配分”がポイントです。
起用イメージ(2026年想定)
- 基本
- ポジション:一塁/DHの併用。まずは一軍と二軍(ウエスタン)を往復しつつ、対右投手中心にスタメンDH→守備は一塁の途中出場や終盤の代打から増やす流れ。
理由:ホークスは一塁に山川穂高、中長距離の栗原陵矢やベテラン野手陣がDHを回す体制で、いきなり一塁の毎日スタメンは取りにくい。
- ポジション:一塁/DHの併用。まずは一軍と二軍(ウエスタン)を往復しつつ、対右投手中心にスタメンDH→守備は一塁の途中出場や終盤の代打から増やす流れ。
- 打順
- 6番〜7番の長打枠として起用しやすい。上位は近藤・牧原大成・柳田・栗原らの並びになりやすく、下位で一発と四球を期待する配置が現実的。
- 使い分け(プラン)
- vs右投手:DH先発がメイン。試合展開で終盤に一塁へ回す。
- vs左投手:スタメンは抑えめにし、代打の最有力。対左適性が見えれば一塁先発も。
- 守備:一軍では一塁限定でミスの少ない運用。守備練習や試合経験は二軍中心に厚めに積む。ホークスは2軍〜4軍までの多層育成が整っており、段階的に守備強化を図れる。
- 代替案/コンディション配慮
- ベテランの柳田悠岐にDH休養日が必要な時期は、柳田→DH、佐々木→一塁/ベンチの可変でカバー。
球場適性(PayPayドーム)
- 右中間〜右翼100m/フェンス5.84m。左の強打者にとって、引っ張りの放物線がそのままスタンドに届く設計。ドームで風の影響が少なく、フライボール型の長打を出しやすい環境。
競争環境とブレイクの道筋
- 競争相手:一塁山川(長期の主軸)、DHは柳田・栗原らと“日替わりローテ”。ここを対右のOPSでねじ伏せられるかが鍵。
- 初年度の目標線:一軍300〜400打席を目安に、長打率.420以上/四球率↑を狙う。守備は失点に直結しない確実性を最優先に。
- 中期像(2〜3年目):一塁の半固定(山川とDH回し)→結果次第では中軸定着も。小久保監督の下、段階育成のハシゴ(2軍→一軍)を短サイクルで回すのがホークス流。
まとめ
- 当面はDH中心+一塁の部分起用、対右でスタメン機会を増やすのが最も現実的。
- スタジアム適性と育成階層の厚さで、長打特化の伸ばし方との相性は良好。
- 一塁の定位置は山川の存在で競争激化だが、打力で上回ればDHと合わせて中軸に食い込める余地があります。
参照:【ドラフト会議2025】『佐々木麟太郎はソフトバンクに入る‼︎』立石正広は3球団競合で阪神が交渉権獲得‼︎里崎がドラフト絶賛も…疑問が残る球団とは⁉︎ドラフト1位をどこよりも詳しく解説します‼︎
