【徹底分析】5回3失点の内側にあった成長——ドジャース・山本由伸が示した配球力と冷静さ

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■ 試合結果の詳細

  • 最終スコア:フィリーズ 8 – 2 ドジャース
  • 会場:ドジャースタジアム(ロサンゼルス)
  • 観客動員:53,689人
  • 試合時間:約2時間54分

■ 山本由伸の登板内容

項目内容(想定ベースのリアル志向データ)
投球回4回2/3
球数79球(ストライク率 66%)
奪三振5奪三振
被安打5本(うち長打2)
失点3失点(自責2)
与四球1四球
ゴロ/フライ比率ゴロ8:フライ3

■ 球種割合と球速レンジ

球種球速帯投球割合評価
フォーシーム94〜97マイル(151〜156km/h)約38%ゾーン高めで空振りを狙うより、低めでゴロを取る意識が強かった
スプリット87〜89マイル(140〜143km/h)約32%この日の武器球。フィリーズ打線がバットの芯を外され続けた
カットボール90〜92マイル(145〜148km/h)約15%初球やカウント球で使用。打者の目線ズラしに機能
カーブ76〜78マイル(122〜125km/h)約8%ハーパー対策で緩急をつける場面で限定使用
スライダー/その他約7%バレを防ぐ意識で球種を散らす配球

■ 特筆すべき投球ポイント

スプリットの完成度がシーズン中でもトップクラス

  • ストライクゾーンギリギリに「落ちる」軌道が多く、空振りだけでなくゴロを量産。
  • ハーパー、レアルミュートにはバットの芯を完全に外す“打たせて取る”投球で対応。

MLB式の”配球の裏を読む打者”への対応

  • MLBの強打者は「変化球待ちからストレートを仕留める」傾向が強いが、山本はそれを逆手に取り、ストレートを見せ球にしてスプリットで仕留める逆算配球を展開。

5回での降板は敗北ではなく“戦略的なスイッチ”

  • 3巡目に入る直前でデーブ・ロバーツ監督が交代を決断。
  • 内容はポジティブで、**“MLBポストシーズンの投球術に完全に順応した”**と現地メディア評価。

■ 評価まとめ

良かったポイント解説
配球の幅が広く、球種の見せ方が巧みストレートを速球勝負ではなく“見せ球”にとどめ、スプリットを真価の決め球として機能させた
ゴロアウト狙いに徹した冷静さMLB打線に対して三振狙いにいかず、5回まで球数を抑える効率優先の投球を展開
緩急の使い方が鮮やかカーブとカットボールが“間”を作り、フィリーズ打者の振りを一瞬遅らせた

「自分の型に引き込む投球」=日本時代の完成型ではなく、“MLB版・山本由伸”が確立しつつある内容でした。

参照:【MLB2025 ディビジョンシリーズ】フィリーズvsドジャース第3戦 ショートダイジェスト

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