日本時間10月9日(米国10月8日)のNLDS第3戦は、カブスが本拠地リグレー・フィールドで4–3と競り勝ち、対戦成績を1勝2敗に。スイープは回避し、シリーズは第4戦へ。
試合概要
- 最終スコア:カブス 4–3 ブルワーズ(会場:リグレー・フィールド)。
- 試合の流れ:初回にブリュワーズが先制→その裏、カブスが一挙4点で逆転。以降は継投で逃げ切り。
- シリーズ状況:ブルワーズの2–1リードで第4戦もシカゴ開催。
主なハイライト
- ブッシュの“また先頭打者弾”:カブスのマイケル・ブッシュが先頭打者HR。シリーズで2本目の先頭打者弾となり、ポストシーズン史で稀な記録に。
- PCAが決勝打:ピート・クロウ=アームストロングが2点適時打でこの回計4点に到達。さらに暴投でも1点を加算。
- ブルワーズの追撃:ジェイク・バウアーズが適時打+ソロHRで3打点の活躍。だが8回二死満塁で三振に倒れ、同点機を逃す。
- 勝負の継投:カブスは中継ぎのドリュー・ポメランツに白星、ブラッド・ケラーが8回のピンチを空振り三振で脱出→9回締めで2セーブ目。
鈴木誠也はこの試合、1安打(左中間への二塁打)。打点は付かず、初回は右飛でニコ・ホーナーを三塁へ進める“進塁打”的な打球、3回は先頭で二塁打→無得点という内容でした。終盤は出塁機会なく、攻撃の見せ場は主に序盤に集中しています。
- 初回:一死一二塁で右飛。走者ホーナーが三塁へタッチアップ。
- 3回:先頭で二塁打→続くハップが四球で無死一二塁も、後続倒れて無得点。
どんな打球だった?
- 3回先頭、左腕ホセ・キンタナからの二塁打。回頭の先頭打者として無死二塁を作りました(直後にハップが四球)。ただし後続が倒れて無得点。
何が良かった?
- 対左投手に対する長打
左腕キンタナからの長打で追加点機を作ったのが価値大。シリーズで貴重な“中押しチャンス”を先頭で創出しました。 - イニングの文脈に合った“質の高い出塁”
先頭二塁打→四球で無死一二塁という、得点確率が高い形を作成。結果的に点は入らなかったものの、攻撃の再点火という役割は果たしています。 - ポストシーズンで続く“長打傾向”の再現
鈴木の今ポストシーズンは安打=長打(2B/HR)が多いのが特徴。この二塁打も、その“少ないチャンスを長打で活かす”スタイルに合致した内容でした。
日本時間10月9日終了時点の鈴木誠也の今季ポストシーズン成績(カブス:WCS+NLDS)です。
- 通算:22打数5安打/2本塁打/3二塁打/4打点/1四球/8三振
打率 .227/出塁率 .261/長打率 .636/OPS .897。 - シリーズ別内訳
- ワイルドカード(vs SD):11打数3安打(2二塁打、1本塁打、1打点)。
- NLDS(vs MIL):11打数2安打(1二塁打、1本塁打、3打点、1四球)。
ヒット=長打に偏っているのは、今ポストシーズンの鈴木の状態と特性がハマっているサインでもあります。手短にポイントを3つ。
- スイング軌道が“ライナー〜フライ寄り”に安定
低めを無理に転がさず、前さばきで角度をつけるスイングができているので、当たるとバレル→長打になりやすい。一方で「当てにいった単打」は減りがち。 - 狙い球の絞り方が“強く振れる球だけ”に集約
甘いゾーン(特に高め/真ん中寄りの変化球や失投)を見逃さず強振。結果、コンタクトの“量”より“質”を優先する打撃で、単打より長打が出やすい配球勝負になっています。 - 相手バッテリーの攻め(低め変化球・外攻め)に対する選択
ボール球を深追いせず、ストライク域に入った球で決める傾向。これも「当たればデカい、外せば凡退」の二極化を生み、ヒットは少数精鋭=長打となりやすい。
メリットとリスク
- メリット:少ない打席でも一撃の破壊力で試合を動かせる(実際に本塁打・二塁打が点に直結)。
- リスク:打席内の許容幅が狭くなり、三振や凡飛が増える=打率は伸びにくい。
チーム視点の示唆
- 前に出す打者(1〜2番)との相性が良い:出塁を活かす「長打役」として機能。
- 相手対策:低めを徹底、球速差でタイミングを外す、高め失投を絶対に減らす——ここをMILがどれだけ遂行できるか。
要するに、“強く振れる球を強く打つ”に集中→ヒットは自然と長打化。小サンプルではありますが、今の鈴木は“長打で流れを変える役”に振り切れているように見えます。
参照:【鈴木誠也 第2打席に二塁打を放ちチャンスを広げる!】ブリュワーズvsカブス MLB2025 ディビジョンシリーズ第3戦 10.9
