DH制リーグにはないセ・リーグだけの苦労
延長戦に突入するような一進一退の好ゲームの場合、特にセ・リーグは試合展開に応じて、本来の先発ピッチャーの打順に多い9番だけでなく、実に様々な打順に投手を配置して、有効な打順を模索するシーンがあります。
もちろん、これはこれでなかなかの醍醐味ではあるのですが、特に現地観戦しながらスコアを付ける身としては、本当に”スコアつけ泣かせ”な事態でもあります。特に、投手だけが入れ替わるのであればまだいいのですが、同時に様々な野手のポジションや選手交代まであると、もうそれこそテンテコマイ。とてもとても試合の流れについていけるものではありません。
そもそもDH制なのであれば、こんな苦労はまったくしないで済むわけなので、2027年からと言わず、それこそ来年から早々にセ・リーグもDH制をスタートさせて、少しでもスコアマニアの苦労を軽減させて欲しいところです。
今年一番のカオスなスコアになった神宮最終戦
先日の神宮球場にて、東京ヤクルトスワローズの2025年本拠地最終戦である対読売ジャイアンツ、第25回戦を現地にて観戦しました。
なにせこの日は今季限りで退任を発表した高津臣吾監督、20年の現役引退を表明した川端慎吾選手の出場、さらには本拠地最後となる村上宗隆選手のメジャー挑戦に伴うという、いろんなイベント含みの本拠地最後の試合です。
試合展開も中盤に4対4の同点になって以降は、両軍共に決め手を欠いた膠着状態となり、投手がひっきりなしに交代するという総力戦に。やげて延長戦に突入し、最後はこの日最大の見せ場となった村上対マルティネスという痺れるようなラストシーンでしたが、サヨナラならず最終12回規定の引き分けに。
死力を尽くして戦っているであろう選手はもちろんのこと、球場で観戦して応援した観客のみなさんも、見事なほどに疲労困憊なゲームだったかと思います。
アナログのスコア記載では匙を投げてたかも
デジタルのスコアパッドの記載に移行してからは、こうした次々と選手交代が入り乱れる際の記載の苦労も、若干は和らぎました。特に、従来型に多いアナログのスコアブックのシートでは、一つの打順内の交代枠が2枠分用意されているところを、筆者の場合は3枠まで増やして独自に構成し直すことで、かなり頻繁な交代劇もある程度カバーできるようになりました。
ただ、合計で4枠に増やしたとしても、延長戦にまで突入した場合には、とにかく投手交代が頻繁に行われるため、その枠にすらおさまりきらないのが常なるところ。したがって、かなり変則的な見映えにはなってしまうものの、最終的な記載結果はご覧の通り(添付画像)。
打順の枠を越えて予備の欄外に打順IDの記載を変更して、とにかくその場その場でカスタマイズしながら、なんとか最後まで漏らすことなく、スコアを記載することができました。とはいえ、もはや本人にしか打順の展開が分からないのではなかろうかと思われるほどの、込み入った状況。ただ、そもそもの試合自体が”とっても込み入った状況”であったことからすると、これもまたその時を振り返ってみた際に、いろいろ思い出すための一つの”醍醐味を感じるスコア”なのかもしれません。
2027年から言わず、来年の2026年から早々にDH制に切り替えてくれることを、スコアマニアとしても切に願ってやみません。

