「最も打たれにくい球種」は、何を“打たれにくい”と定義するかで答えが変わります(被打率なのか、長打を打たれにくいのか、空振りを取れるのか、失点期待値を下げるのか)。
そのうえで、NPB/MLBどちらでも“リーグ全体の傾向”として強い結論はだいたいこうです。
① 空振り・三振を最も奪える球種
→ フォーク/スプリット系
これは NPB・MLB共通の結論 です。
- バットの軌道そのものを外す
- 見極めが遅れる
- 打者は「振らないとストライク」「振ると空振り」という二択を迫られる
特に現代野球では
- 高速ストレート(縦成分)
- そこからの同じ腕振りの落ち球
という組み合わせが完成形になっており、
「一番打たれにくい」より
「一番“振らされる”球種」
という意味では、
フォーク/スプリットが最強と言っていいです。
NPBでは千賀・山本由伸・佐々木朗希型、
MLBでもスプリット系を持つ投手は明確に三振率が高い傾向があります。
② 被打率が最も低くなりやすい球種
→ カーブ
意外に思われがちですが、
「ヒットになる確率」だけを見るとカーブは非常に優秀です。
理由は明確で、
- 球速差が大きい
- 打者は基本的に“待って”打つ球
- 強いコンタクトになりにくい
そのため、
- 空振りは多くない
- でも 当たっても弱い打球になりやすい
という特徴があります。
MLBのリーグ平均データでも
カーブは被打率が最下位クラスになる年が多く、
「最も“ヒットにならない球種”」
という定義なら、カーブが答えになります。
ただし、
- 決め球としてはフォークやスライダーほどではない
- 制球ミス=長打のリスクもある
という点で「万能最強」ではありません。
③ 現代野球で最も“総合的に打ちづらい”球種
→ 高品質スライダー(MLBではスイーパー)
MLBを中心に近年急激に評価が上がっているのが、
- 横変化が大きいスライダー
- いわゆる スイーパー系
理由は、
- 空振りも取れる
- フライになりにくい
- 見極めづらい
- ストライクゾーンに投げやすい
という 欠点の少なさ。
NPBでも
- 高速スライダー
- 縦横が曖昧な“スラッター系”
は非常に打ちづらく、
「フォークを見せた後のスライダー」は最悪の組み合わせです。
参照:【大谷翔平 #スイーパー】2023年進化!魔球スイーパーで奪った39個の三振がすごい!Shohei Ohtani sweeper
参照:【変化球の話③】笑っちゃうぐらい凄い『山本由伸の驚愕カーブ』まとめ
参照:佐々木朗希『”消えて見えないフォーク” 2024奪三振まとめ』《THE FEATURE PLAYER》
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