10月19日(日)パCSファイナル第5戦:日本ハム 7–1 ソフトバンク(みずほPayPayドーム)の概要とハイライトです。
試合概要
- スコア:日本ハム 7–1 ソフトバンク(試合終了 16:04)。
- シリーズ状況:日本ハムが3連勝で星勘定は3–3に並び、10月20日(月)の第6戦が勝った方が日本シリーズ進出の最終決戦に。
- 責任投手:勝=山﨑福也(日本ハム)/敗=大津亮介(ソフトバンク)。先発の古林睿煬は5回途中無失点と好投。
ハイライト(流れと決定打)
- 4回表に一挙3点で先制
無死満塁から清宮幸太郎のゴロ間で先制→田宮裕涼の犠飛で追加→矢澤宏太の右中間適時二塁打で3点目。主導権を握る。 - 5回表にダメ押し3点
清宮の2点適時二塁打で突き放し、続く場面で田宮がスクイズ成功。リードを6–0へ拡大。 - 6回表に“7点目”
内野ミスが絡み0–7。日本ハムが完全に流れを掌握。 - ソフトバンクの反撃は7回裏の1点のみ
山川穂高が中堅へソロ本塁打(チーム唯一の得点)。
采配のポイント(田宮スクイズ)
- 投手交代の瞬間を突く:5回表、清宮の2点二塁打で一死二三塁→直後にソフトバンクは松本晴へ継投。守備・配球が固まる前に初球からバントで1点を確定しに行った判断。
- リード拡大の“期待値”を優先:すでに5–0。一死二三塁の平均得点は高いが、三振や内野フライで無得点も起こり得る場面。スクイズなら高確率で+1点を先取りでき、相手の反撃余地をさらに削れる。実際にスクイズ成功で6–0に。
- “2ランスクイズ”を含む攻めマインド:新庄監督はこの回、2ランスクイズ(3塁だけでなく2塁走者も生還を狙う設計)まで仕掛ける積極策。結果として三塁走者は生還、二塁走者は走塁死となったが、1点の上積みは達成。意図としては“この回で勝負を決める”圧をかけた形。
“5点差でのスクイズ”はレアですが、この局面では合理性が高い選択でした。
- 勝率の底上げ(リードの“質”を上げる)
一死二三塁・5–0で、確実に+1点を取り切る判断。長打は不要、ゴロ併殺や凡退で流れを渡すリスクを避け、6–0にして勝ち筋をさらに太くする意図です。実際に田宮のスクイズで6–0となり、この回は終了(2走は本塁憤死)しました。 - “継投直後”の奇襲で成功確率を上げる
5回、一死二三塁でヘルナンデス→松本晴に継投直後。配球や守備の呼吸が固まる前に連続サインでスクイズを敢行(初球ファウル→2球目成功)という“間”を突く采配でした。 - 短期決戦の“期待値>見栄え”
CSのような短期戦では、確率の高い1点を積むことが相手の反撃余地とメンタムを削ぐ。新庄監督はこの場面で「2ランスクイズ」まで狙う積極策を取り、結果は1点止まりでも意思表示と追加点の両立に成功しています。
要するに、継投直後×一死二三塁×短期決戦という条件下で、リスクの少ない“確定点”を選んだ低分散戦術だからこそ、5点差でもスクイズに踏み切った――というのがこの采配の狙いです。
