2025年10月2日(木)の西武 6–5 オリックス(@京セラD大阪)の概要と主なハイライトです。
概要
- 試合結果:西武が序盤の4点先制を守り切って勝利(25回戦)。
- 勝敗投手:(勝)今井達也 10勝目/(S)平良海馬 31セーブ(リーグ単独トップ)/(敗)曽谷龍平。
- 観客数/試合時間:29,838人/3時間19分。
- 公式ハイライト動画(4:12):パーソル パ・リーグTV。
ハイライト(得点経過)
- 2回表|西武 4点先制
7番仲田慶介の右越え先制適時二塁打。続く場面で古賀悠斗の中前安打+捕手の送球ミスが重なり、この回一挙4点。 - 3回表|西武 1点追加(5–0)
再び仲田が満塁で左前タイムリー。流れを離す5点目。 - 3回裏|オリックス 2点返す(5–2)
9番大里昂生が右翼線へのタイムリー三塁打→1番廣岡大志の二ゴロの間に生還。 - 4回表|西武 再加点(6–2)
3番渡部聖弥が0–2から左前タイムリー。点差を再び4点に。 - 6回裏|オリックス 2点差に(6–4)
若月健矢が二死一三塁から中堅へ2点適時二塁打。反撃ムードに。 - 8回裏|オリックス 1点差まで(6–5)
無死一二塁で頓宮裕真の打球が一塁・山村の後逸となり1点。なお一三塁と攻め立てたが、同点はならず。 - 終盤の継投
西武は山田陽翔→甲斐野央→平良海馬と継投。平良が最終回を締めて31セーブ目。
今季10勝目を挙げた今井達也選手の投球内容を要点でまとめます。
投球ライン
- 6回/93球/被安打5/失点4(自責4)/奪三振7/与四球2/死球1/被本塁打0。シーズン成績は登板後で10勝5敗、防御率1.92に。
配球と傾向(今季のベース)
- 今季はストレート約47%(平均152.6km/h)+スライダー約34%を軸に三振を奪う形。球威でゾーン勝負しつつ、スライダーで空振り・ゴロを取るのがトレンドです。※当該試合の球種内訳は未公表のため、ここでは今季傾向を参照。
総評(どう良かったか)
- 与四球2で93球と、序盤の失点後もストライク先行でテンポを戻した点が勝因。奪三振7&被本塁打0で長打を限定し、リードを活かす“ゲームメイク”に徹した内容でした。
今井達也が10勝5敗/防御率1.92(2025年10月2日現在)と“3年連続2桁勝利”の好成績を出している要因を、データと投球内容の両面からまとめます。
目次
1) 「四球の適正化」と「被弾抑制」で失点の土台を下げた
- 2025年は163回2/3で与四球45(BB/9=2.47)・被本塁打6(HR/9=0.33)。2024年(173回1/3で与四球70)より四球が明確に減り、被弾もさらに少ない=“無駄な失点が激減”。同年の被打率.176/WHIP 0.89がそれを裏付けます。
- 参考までに過去:2021年は99四球と制球難が課題でしたが、年を追うごとに改善してきました(2024=70、2025=45)。
2) 速球×ジャイロ系スライダーに「フォーク」を加えて三択化
- もともと速球と“縦に鋭く落ちるジャイロ系スライダー”で空振りを量産(選手間投票でも「打てない変化球」と評された)—この柱は継続。
- 2025年はフォークの採用を公言。「直球(150km/h超)+140km/h台スライダーにもう1つ違う球速帯を加えて“二択→三択”にする」意図で、打者の目線とタイミングをさらにズラせる配球設計に。これが被弾減&ゴロ・空振りの両取りに寄与。
3) 三振能力を維持しつつ“ゲームメイク”に徹した
- 178奪三振/K/9=9.79と空振り性能は高水準キープ。そのうえで四球・被弾が少ないため、最少失点でイニングを重ねられる。2025年は完投5/完封3も記録—リリーフ温存と勝ち筋の安定に直結。
4) シーズンを通じた安定感(“超低ERA”の継続)
- 交流戦までERA0.83 → オールスター前1.62 → 後半2.48と、後半に多少上がっても通年では1点台を維持。序盤からの貯金と総合的な安定が、タイトル争い級の数字を支えました。
5) 援護点に頼らない“自分で勝ちを作る”内容
- 援護点2.73と恵まれているとは言い難い中での10勝。つまり“点が多くなくても勝ち切る”投球=ランサポートに依存しない品質がある、ということ。
まとめ
- 制球の適正化(四球減)+被弾激減で“崩れにくい”土台を作り、
- 速球×ジャイロ系SLにフォークを加えた三択化で空振りと弱い打球を両立、
- K/9維持・CG/SHO増でゲームメイク力を高めた。
この三拍子が噛み合い、防御率1点台&3年連続2桁勝利につながっている、という見立てです。
