参照:【神速のスライディング】この動画でスライディングをマスターせよ!
スライディングで一番大事なのは何か。
答えはシンプルです。
「スピードを落とさないこと」
ただ、問題はその次。「じゃあ、どうやって減速しないの?」——ここを言語化して、練習で再現できる形に落とし込んでいきましょう。
スピードを落とさない=摩擦抵抗を減らす
地面との接触(抵抗)を最小化する滑り方を作る。そこで紹介されるのが4つのポイントです。
1)ポイント①「勢い」:最後までビビらず、スライディング直前まで加速
スライディングが弱くなる最大の原因は、手前で怖くなって減速すること。
減速すると滑れない。滑れないから早めに座る。座ると接地面が増える。結果、さらに減速する……と悪循環に入ります。
だから最初は極端でもいい、と言います。
- 練習は「滑らずに駆け抜ける」くらいでもOK
- まず“突っ込めるスピード感”を身体に覚えさせる
ただし本人の優先順位は「勢いが一番!」で終わらせず、むしろこう整理します。
②③④ができれば、①は意識しなくても自然に出ることがある。
逆に言えば、フォーム(接地と角度)が悪いと、勢いだけでは改善しないという話です。
2)ポイント②「滑り出す距離」:近いほど摩擦が減る(目安は“かなり近い”)
「どこから滑るの?」は誰もが気になるポイント。動画では、“思ってるよりずっと近い”距離が提示されます。
- 膝がつく地点は、ベース近く(体感1.5m程度の近さ)
- ただし意識としては、少し手前(例:3mくらいの感覚)から“準備”を始める
- 距離を長く滑るほど、接地時間が増えて摩擦が増える
早めに座って長く滑ると、地面に触れている時間が増え、減速しやすい。だから「できるだけ近く」が基本。
ただし、距離にこだわりすぎると逆に怖くて滑れなくなるので、線を引いて“だいたい”でOKとします。再現性を重視した現場的なアドバイスです。
3)ポイント③「身体の角度」:刺さない。目標は“45度”
摩擦が増えるのは「お尻や太ももがべったりつく」からで、原因の多くは角度にあります。
悪い例として挙げられるのは、
- 体が立つ(90度に近い)
- 「刺せ」と言われて上体が起きる/曲がる
- 結果、尻が長く接地してブレーキがかかる
そこで出てくる合言葉が、
「刺さない。45度で入る」
頭から体までが斜めに入るイメージで、接地面を減らして滑る。
さらに面白いのがコツの言語化です。
- 走っている時は前傾だが、そのまま“前に倒す”と曲がったり落ちたりしやすい
- 滑る直前に「体は後ろに引く」感覚で、斜め45度を作る
前に行きたいのに体を後ろに引く、という逆説がポイント。ここが決まると、近い距離からでも“スパン”と入れる、と説明します。
4)ポイント④「軽く滑れ」:べったりつかず“浮いてる感覚”で接地を最小化
最後は感覚論ですが、言っていることは明確です。
尻や太ももが多くつく人は「重量感」が出てしまっている。
目指すのは、
- 飛ぶのではなく“浮いてる”イメージ
- べったりではなく、軽量感でふわっと入る
- 接地するのは極小(動画では“ここだけ”に近い接地を理想として提示)
現役時代は「ソックスの辺り(足の一部)だけ」しかつかなかった、という話も出てきます。接地が少なければ少ないほど摩擦が減り、結果としてスピードが落ちない——理屈は一貫しています。
実演で分かる狙い:尻がつかないと“アウトっぽいタイミング”がひっくり返る
実演パートでは、尻がほぼつかないスライディングを複数見せながら、こういう効果にも触れます。
- 足が「スパン」と入って見える
- タイミングがアウトっぽくても、最後の入りでセーフになることがある
- 捕手目線だとかなり嫌なスライディング
まとめ:スライディング上達の合言葉は「摩擦を減らす」
この動画の要点を一行で言うなら、スライディングは根性ではなく物理(摩擦)の勝負。
- 近くで入る(滑走距離を短くして摩擦を減らす)
- 45度で入る(尻の接地を減らす)
- 軽く入る(べったり接地しない)
- そのために、最後まで勢いを殺さない
練習でやるなら、まずは「距離(②)」「角度(③)」を最優先に整える——動画の構成自体が、そのまま上達手順になっていました。
