ディレードスチールは、雰囲気で仕掛けると失敗しがち。
動画では「ポイントさえ押さえれば、ほとんど成功する」「条件が揃う場面で出すからチームでは100%成功する」とまで言い切ります。
要するにこれは、脚力勝負というより“相手の一瞬の意識の切れ目”を突く技術。個人でもできるし、チームで仕込めば武器になる――そんなディレードスチールの解説動画を要約していきます。
参照:2盗ディレードスチールのやり方を完全解説。スタートは○○の直前に!超有料級です。
1) まず結論:スタートは「ミットに入った瞬間」じゃない
多くの人が「キャッチャーのミットに入った瞬間に走る」と教わります。
でも動画の主張ははっきりしていて、狙うべきはそこではありません。
ベストタイミングは、キャッチャーが“捕る直前”。
理由はシンプルで、捕球動作に入る瞬間、キャッチャーの意識は一度ランナーから切れます。
- キャッチャーはボールに集中する
- その瞬間、ランナーへの警戒が薄れる
- 「取った瞬間に走った」と認識するので、反応がワンテンポ遅れる
- 慌てて送球するから、送球が乱れやすい(=これも成功率を押し上げる)
つまり、ディレードは「捕球後の勝負」ではなく、捕球直前にスタートして“相手の認知を遅らせる”勝負だと整理できます。
2) やり方は超シンプル。「第二リードまでは普通」でいい
難しいテクニックは要求しません。手順はほぼこれだけです。
- 普通にリードを取る
- シャッフルで距離を稼ぐ(第二リードは通常と同じ)
- そこから“捕球直前”でスタート
実演パートでも、スタートが決まるとキャッチャーが「取って投げる頃には、ランナーがもう2/3以上進んでいる」状態を作れる、という説明が入ります。
ディレードの強みは、加速より先に“もう進んでいる状況”を作ってしまうことです。
3) 成功率を跳ね上げる「条件」がある
動画は「条件が揃うと100%」と断言します。狙い目として挙げられるのは主に次のタイプ。
ミス直後・失点直後・ヒット直後
キャッチャーのメンタルが一瞬ブレて集中が途切れやすい場面。
「やっちゃった…」の直後は、目の前のプレー整理に意識が寄り、ランナーへの注意が薄れる――この“隙”が狙い目。
“見ない”キャッチャー
捕ってからランナーを一拍見ずに返球するタイプ、あるいは座ったまま返球するタイプ。
動画ではここをかなり強調していて、こういう相手はディレードが刺さりやすいと語ります。
4) 左打者のときはチート級。「ランナーが消える」
左バッターが打ちに行く(あるいは打ちに行くように見逃す)動作に入ると、キャッチャー視点でランナーが視界から消える瞬間が生まれます。
- 打ちに行く動きで体が入る
- その“体の壁”で、ランナーのスタートが隠れる
- キャッチャーは「取った後に気づく」ので反応が遅れる
だから動画では、左打者+ディレードは「100%成功する」とまで言っています。
ただし重要なのは、ここがチームプレーになる点。
ランナーだけが知っていてもダメで、打者が“打ちに行く意識(動き)”を合わせて初めて最大効果が出る。ディレードが出たら「チームとして実行できるか」が勝負、という話につながります。
また「条件が揃えば右バッターでも普通にいける」と補足しています。
左打者ほど“見えないメリット”はないものの、キャッチャーに癖や甘さがあるなら成立する、という立て付けです。
5) 速い人だけの技じゃない。むしろ“遅い人”や“スタートが苦手な人”に効く
意外な推しポイントとして、動画はこう言います。
- 足が遅い子でも、隙があれば全然いける
- 二盗より、むしろ遅い選手はディレードの方が挑戦しやすい
- 足は速いけどスタートが苦手な選手にも最高(タイミングが作りやすい)
ディレードは「爆発的な初速」より、相手の反応を遅らせる設計が中心。だから“自信がない選手が武器にできる”というメッセージで締めています。
記事の結論:ディレードは「タイミング」と「状況選び」で決まる
この解説の要点は3つにまとまります。
- スタートは捕球直前(ミットインでは遅い)
- 失点直後・ミス直後・“見ない捕手”など条件を選ぶ
- 左打者のときは視界から消える=最強(ただし打者協力が必要)
やり方自体はシンプル。でも「どこで走るか」「いつ切るか」を言語化できているかで成功率が変わる――ディレードを“作戦”として使えるようにする、指導者目線の動画でした。
