常総学院 木内マジック「いいピッチャーは9回一生懸命投げないものなの」

筆者が大好きな監督の一人、常総学院の「木内幸男」監督。

「木内マジック」と称され、相手の意表をつく選手起用や、機動力を活かしたダブルスチールやスクイズを多用する監督さんです。

今回紹介する動画は、

 

ダルビッシュ vs 木内マジック

 

で話題になった、2003年夏の甲子園決勝「東北 vs 常総学院」で、木内監督は何を考え、この決勝を迎えたのか、を紹介している動画になります。

先に結果から言ってしまうと、4-2で常総学院の初優勝。
つまり、あのダルビッシュ投手を攻略したわけです。

その時、木内監督はどんな作戦を考えたのか。

 

何にもなし!
日本一のピッチャーと対戦できるんだから、こんな嬉しいことないよと。
打てなくてもともとだから。

 

木内監督らしいと言いましょうか、日本国民が注目する大一戦で、なんと「作戦なし」という判断。

この言葉の意図については、ここからは筆者の解釈ですが、もし作戦をしっかり立てていた場合、それが失敗する時の方が怖かったのではないかと思います。
ダルビッシュ投手という、日本ナンバーワンの投手なので、どんな作戦を立てたとしても、失敗する確率が高いと思ったのではないでしょうか。

それよりも、

打てなくて当然

という気持ちで選手を送りだした方が、選手も気持ち良く試合ができると思ったのではないでしょうか。
試合序盤で意気消沈とならないように。

筆者も経験あります。
相手が好投手の場合「前半はボールを投げさせよう」とか「ストレートだけに絞って打とう」とか、確かに指示はあります。
でも、このような相手の作戦をくぐり抜けているから好投手なわけで、普通の作戦では到底、攻略できないことを木内監督は知っているのだと思います。
なので、「打てなくてもともと。作戦はなし」がある意味、作戦だったのかもしれません。

 

死んだふりした(笑)
ただ、いいピッチャー。力投派っていうのは9回を一生懸命投げないものなの。
必ず休むところを作るんですよ。
それが、つけめだったの。

 

全てが見えているとしか思えない木内監督の言葉です。
確かに納得する言葉で、その地区、その県で有名な投手はどこでもいると思いますが、初回から最終回まで全力で投げることは、そうは無いと思います。
どうしても気が緩む瞬間は必ずあります。
特に試合の中盤は。

そして、この試合が動いたのも試合中盤でした。
木内マジックが発動した瞬間です。

続きは動画を見ていただきたいのですが、この木内監督から習うところは、

 

・選手達に過度なプレッシャーを与えなかった

・作戦なしの中で戦う選手達の自主性に任せた

 

というところではないでしょうか。
多くの親や指導者が見習える動画ですので、ぜひご覧ください。